今日の音楽 1月27日 交響曲第39番(モーツァルト)
作曲家モーツァルトは1756年1月27日にザルツブルグで生まれました。
モーツァルトの曲は、今までもたくさん紹介して来ましたが今日は、41曲ある番号付の交響曲の中で後期3大交響曲と呼ばれる3曲の中で、最も地味な存在の第39番をご紹介します。
地味と言ったところで、「ジュピター」という標題付の雄大な41番と、たった二つしかない短調の40番 と比べればという話であって、演奏回数が極端に少ないとか作品が地味ということではありませんよ。
第39番の特徴としてあげられるのが、木管楽器の編成。オーボエがありません。古典派の交響曲では、クラリネットやフルートという比較的新しい楽器がはずされる事はありますがオーボエが無いというのは珍しい編成です。この曲は、一部分では出てくるものの基本的に短調の楽章が無く、モーツァルトの曲の中でも最も明るい曲のひとつです。哀愁とか憂いとかとは程遠い音楽のため、哀愁を帯びた音色のオーボエをはずしたというのも理由のひとつと考えられています。
第1楽章の序奏も非常に明るい音楽で、主部はソナタ形式。第2楽章は優美な緩徐楽章、第3楽章はメヌエット、終楽章はソナタ形式でコーダが非常に簡潔なため何か物足りなさを感じさせます。後期の交響曲と言っても年齢的にはまだ若かったモーツァルトなので、とても瑞々しい曲です。
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