今日の音楽 1月12日 朝の新聞
ヨハン・シュトラウスのワルツ「朝の新聞」は1864年1月12日に初演されました。
自作のオペレッタを指揮するためにウィーンを訪れていたオッフェンバックが、日頃から世話になっている新聞への感謝の気持ちでウィーンのジャーナリスト協会コンコルディアが主催する舞踏会に「夕刊」という曲を提供しました。そこで、ウィーンのジャーナリストたちは例年同様シュトラウスにもワルツの作曲を依頼しましたが、その時に「朝刊」というタイトルでの作曲を依頼して話題づくりをしたわけです。
1864年1月12日の舞踏会当日は、シュトラウスの指揮でオッフェンバックの「夕刊」とシュトラウスの「朝の新聞」が演奏され結果としては遠来の客に対する礼儀という意味もあって「夕刊」の方がアンコール回数が多かったそうです。
結局、「朝の新聞」は今でも頻繁に演奏されシュトラウスの代表作のひとつになっていますが、「夕刊」の方は今では全く忘れ去られてしまいました。
「朝の新聞」は、朝の人の行き交う様子のような序奏の後は、比較的快活なワルツで構成されているシュトラウスの作品の中でも優雅さよりは明るい雰囲気が前面に出ている作品ですね。
アーノンクール指揮ウィーンフィルです。
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