今日の音楽 1月11日 オーボエ協奏曲(チマローザ)
イタリアの作曲家 ドメニコ・チマローザは1801年1月11日に亡くなっています。
貧しいレンガ職人の息子としてナポリ近郊で生まれたチマローザは、父が仕事中に事故死した後音楽の才能を僧院のオルガニストに認められ、その援助を得て11歳でナポリ音楽院に入学し、オペラを中心に作曲家として活躍しました。
チマローザの作品で最も知られているのがオーボエ協奏曲ですが、実際はチマローザはオーボエの為の協奏曲は1曲も作曲していません。現在知られているハ短調の協奏曲は32のチェンバロソナタ集から、20世紀の作曲家アーサー・ベンジャミンが4曲を選んで編曲したものです。第29番ハ短調、第31番ト長調、第23番イ短調、第24番ハ長調をそれぞれを教会ソナタの形式(緩-急-緩-急)で第1楽章から第4楽章としてアレンジしたものですが、今聴いても20世紀に作られた曲とは思えない曲です。
プロハスカの独奏、ウィーン国立歌劇場室内管弦楽団です。
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