今日の音楽 12月26日 悲劇的序曲
ブラームスの悲劇的序曲は1880年12月26日にウィーン楽友協会大ホールで、ハンス・リヒター指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によって初演されました。
今日の音楽では、最後のブラームスの管弦楽曲となったのが悲劇的序曲です。この曲、ブラームスの管弦楽曲の中では、お金のかかる協奏曲を除けばアマオケでは一番演奏される機会が少ない曲です。と言ったって絶対量は少なくは無いですが・・・。なぜ少ないかというと、だいたい10分程度の演奏会用序曲は演奏会の1曲目に演奏される事が殆どですが、オープニングはどちらかと言えば華やか或いは軽やかに始めたいものです。演奏を気持ちでカバーする事の多いアマオケではこういう重苦しいスタートは、なかなか消化しきれないですね。オケ弾きではこの曲好きな人が多いのですが、必ず選曲の際に反対する人がいる曲です。私も、曲としては嫌いでは無いのですがね。
この曲は特定の悲劇に対してではなくて、普遍的な悲劇を表現した作品です。ニ短調ではじまり途中長調に転調する箇所がありますが、この長調の場所も決して穏やかとか美しいとかいうものでは無く重苦しい感じで、長調を使いながらも悲劇を演出できるというのは、さすがブラームス・・・なんですが、やっぱり重い曲です。
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