今日の音楽 12月22日 クラリネット五重奏曲(モーツァルト)
モーツァルトのクラリネット五重奏曲イ長調K.581は、シュタートラーのクラリネットで1789年12月22日にブルク劇場で初演されました。
クラリネットは、まだ当時新しい楽器でオーケストラの仲間入りをしたばかりでしたが、モーツァルトは友人のクラリネット奏者アントン・シュタートラーの為に、クラリネット五重奏曲とクラリネット協奏曲を作曲しています。
クラリネット五重奏曲は、クラリネットと弦楽四重奏のための曲で作品自体はあまり多くはありません。有名なところではブラームスとウェーバーでしょうね。ウェーバーの時代にはベールマンというクラリネットの名手がいて、彼のためにウェーバーは協奏曲を3曲とクラリネット五重奏曲を1曲作曲しています。ブラームスもミュールフェルトというクラリネット奏者に刺激されクラリネット五重奏とクラリネット三重奏を書いています。
クラリネットは管楽器の中でも特に弦楽器に溶け込みやすい音色を持つ楽器なので独奏的にもアンサンブルの中でも使えるという特徴を持っています。モーツァルトのクラリネット五重奏曲はソナタ形式、三部形式の緩徐楽章、メヌエット、変奏曲の4つの楽章で出来ていますが2つのトリオを持つ第3楽章の1つ目のトリオは弦楽四重奏のみの演奏になっています。
第2楽章です。
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