今日の音楽 12月19日 マノン・レスコー
イタリアのソプラノ歌手レナータ・テバルディは2004年12月19日に亡くなりました。
1922年に生まれ、アリゴ・ボーイト音楽院で声楽を学び1944年にデビュー。1946年に、再建されたスカラ座の再開記念コンサートに応募し、トスカニーニに認められボーイトの「メフィストフェレ」のエレーナやプッチーニの「ラ・ボエーム」のミミなどで活躍。スカラ座だけでなく世界各地のオペラ劇場に招かれ20世紀半ばを代表する歌手のひとりとなり、マリア・カラスと人気を二分するほどでした。
得意としたのは、上記の役のほかヴェルディ「オテロ」のデズデモナ、「運命の力」のレオノーラ、ジョルダーノの「アンドレア・シェニエ」のマッダレーナと、プッチーニのトスカ、マノン・レスコーのタイトルロールでした。
プッチーニの歌劇「マノン・レスコー」はプレヴォーの「ある貴族の回想録」という小説に含まれる作品で、マスネが先に「マノン」としてオペラ化していました。「マノン」がヒロインの人間や心理に重点を置いたものだったのに対し、プッチーニは物語性を重視し原作どおり、最後の舞台をアメリカのルイジアナまで移しています。
マノン・レスコーが歌うアリアでは「この柔らかいレースの中で」や「ひとり寂しく」が有名です。
プッチーニの歌劇「マノン・レスコー」から「この柔らかなレースの中で」です。
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