今日の音楽 12月17日 交響曲第10番(ショスタコーヴィチ)
ショスタコーヴィチの交響曲第10番は1953年12月17日にムラヴィンスキー指揮レニングラードフィルハーモニー交響楽団によって初演されました。
スターリンから批判されジダーノフ批判の原因ともなった交響曲第9番から8年後に発表された曲で、スターリンの死後まで初演を待ったと言われる曲です。内容は、第2楽章に「スターリンの肖像」と言われる楽章を配し、第3楽章以降にDSCH音型というショスタコーヴィチのイニシャルからとった音型を使用することでスターリンの呪縛から解放された自己表現とも言われています。
いずれにしても、この曲以降ショスタコーヴィチはある程度自由度が高い作品を発表できるようになったわけです。形式的には第2楽章にスケルツォを配した古典的な4楽章形式をとっていて、終楽章ではD(レ) S=Es(ミ♭) C(ド) H(シ)が華々しく演奏されます。
初演と同じムラヴィンスキー指揮のレニングラード・フィルによる録音です。
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