今日の音楽 12月15日 浜辺の歌
作曲家成田為三は1893年12月15日に生まれました。
秋田で生まれ小学校で教鞭をとったのち1914年東京音楽学校に入学、在学中にはドイツ留学から帰国して在野にあった山田耕筰の教えも受けて1916年に「浜辺の歌」を作曲するなどしました。学校での教師を続ける傍ら児童雑誌「赤い鳥」の主宰者鈴木三重吉との交流の中で多くの童謡唱歌を作曲しています。その後ドイツへ留学し、帰国後は川村女学院(川村学園)、東洋音楽学校(東京音大)、国立音楽学校(国立音大)などで講師・教授として教鞭をとっています。「かなりあ」や「赤い鳥小鳥」などの童謡唱歌の作曲家として知られていますが、音楽理論に長けた作曲家で多くの管弦楽曲なども作曲していました。第二次大戦で殆どが焼失してしまい残念ながらわずかな曲しか残されていないそうです。
浜辺の歌は、成田の故郷秋田県の能代の海岸を歌ったもので、今から100年近く前に作られた曲とは思えないほど洗練された曲ですね。特にサビの部分レレーラレー♯ラレーシ(かぜの音よの歌詞の部分)の下降音形の重複部分で下降した音を半音ずつ上げることで流れるような音楽表現を生んでいます。
倍賞千恵子の歌です。
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