今日の音楽 11月2日 展覧会の絵(EL&P)
イギリスを代表するキーボード奏者キース・エマーソンは1944年11月2日に生まれました。
10代からバンド演奏活動を始め20歳でTボーンズに参加。解散後いくつかのバンドを経て1970年にベースギターのグレッグ・レイク、ドラマーのカール・パーマーとギターレスのプログレッシブバンドエマーソン・レイク&パーマーを結成し、プログレブームを巻き起こしました。1980年の正式解散まで断続的に活動は継続していました。
グレッグ・レイクは、様々なキーボードを駆使し、中でもモーグ社のシンセサイザーの発展に貢献したひとりと言われています。
EL&Pは、クラシック音楽に傾倒しており、キースは後にピアノ協奏曲も作曲しています。そんなEL&Pの傑作のひとつがムソルグスキーの「展覧会の絵」。ラヴェルの編曲によっても知られている名曲を、ロック音楽に編曲してライブで演奏していたものが、海賊版が横行していたため、それらを防ぐためにチャイコフスキーの「くるみ割り人形」の行進曲をアレンジした「ナット・ロッカー」とのカプリングでリリースし大ヒットしたわけです。
展覧会の絵の構成は、原曲をやや端折っています。
最初のプロムナードの後は、比較的原曲に近い「こびと」、2回目のプロムナードの次が「ビドロ」のコードを取り入れたオリジナルの「賢人」。続いて「古い城」をブルース仕立てにした「古城」とその変奏。3回目のプロムナードの後が「バーバヤーガの小屋」とそれをアレンジした「バーバヤーガの呪い」、最後はキエフの大門となっています。
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お世話になります。とても良い記事ですね。
投稿: グッチ アウトレット | 2012年11月 8日 (木) 02時42分