今日の音楽 11月26日 ヴァイオリン協奏曲(シューマン)
シューマンのヴァイオリン協奏曲は1937年クーレンカンプの独奏、ベーム指揮ベルリンフィルによって初演されました。
あれ?シューマンて20世紀の作曲家?と疑問を持つ方がいらっしゃるでしょうね。この曲、当代きっての名ヴァイオリニスト ヨアヒムの依頼で作曲され、ヨアヒムの演奏するベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲に感銘を受けたシューマンが2週間で作曲した作品なのですが、ヨアヒム自身が何故かこの曲の自筆譜を封印してしまったため、1937年にベルリンの図書館のヨアヒムの蔵書から発見されるまで半世紀以上も眠りについていたわけです。
初演は独唱者のクレーンカンプが自筆譜では演奏不可能という事で、大幅に演奏不可能以外の箇所も書き直して演奏してしまったため、翌年アメリカで演奏を行ったメニューインが「私が真の初演演奏者」と言ったそうです。
曲は、古典様式に則った3楽章からなり演奏時間は約30分。特に第2楽章は後に遺作となった「天使の主題による変奏曲」の主題となるメロディで、夢の中で天使が歌った曲とシューマン自身が言っているものです。
シェリングのヴァイオリン、ドラティ指揮ロンドン交響楽団で第2・3楽章です。
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