今日の音楽 11月24日 ロミオとジュリエット(ベルリオーズ)
ベルリオーズの劇的交響曲「ロミオとジュリエット」は1839年11月24日パリ音楽院大ホールでベルリオーズ自身の指揮によって初演されました。
ロミオとジュリエットはシェイクスピアの作品の中で後世映画、音楽、バレエなど最も様々な形で取り上げられている作品数が多い戯曲です。シチュエーションを変えて作られた「ウェストサイド物語」なんていうのもありますね。
クラシック音楽でも、多くの作曲家が取り上げています。最も知られているのがチャイコフスキーの幻想序曲「ロミオとジュリエット」とプロコフィエフのバレエ「ロミオとジュリエット」ですが、ペルリーニ、グノー、ディーリアスなどが取り上げています。
ベルリオーズの劇的交響曲「ロミオとジュリエット」は、オーケストラと独唱、合唱による大規模な作品で、オーケストラ自体も非常に大きな編成となっています。演奏時間も1時間半を超えるため演奏会では抜粋で演奏されることも多いようです。7部構成ですが全体的にはストーリーを忠実になぞらえているという事では無く、声楽が入るのは最初の第1部と最後の第7部及び第4部の「ジュリエットの葬送」のみで、最初と最後以外はストーリーの中の場面を音楽のみで表現しています。また第4部のスケルツォはストーリーとは直接関係の無い間奏曲的な役割を果たしています。
曲自身非常に斬新的な作風で、無調音楽を思わせる部分があったりと実験的な要素も含んでいる作品です。
コリン・デイヴィス指揮ウィーン・フィルで第1部です。
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