今日の音楽 11月18日 クラリネット小協奏曲
ドイツロマン派の作曲家カール・マリア・フォン・ウェーバーは1786年11月18日に生まれました。
ウェーバーといえば、ドイツロマン派オペラを確立した作曲家として知られていて、「魔弾の射手」や「オベロン」などというオペラで有名ですが、序曲はしばしば演奏されますがそれ以外の作品は名前が売れている割には演奏されることが多くは無いですね。交響曲もピアノ協奏曲も作曲しているのですが・・・
ウェーバーの純器楽作品の中で、最も知られているのがクラリネットのための協奏曲でしょう。当時ミュンヘンの宮廷楽団にハインリヒ・ヨーゼフ・ベールマンというクラリネットの名手がいて、彼のために作曲されたのがクラリネット五重奏曲を含むこれら協奏曲群です。そのトップを切って作曲されたのがクラリネット小協奏曲です。1811年4月2日に完成し4月5日に初演されたこの曲は「小」協奏曲という名前ですが、冒頭を聴くと堂々たる作品であることがわかります。編成自体も普通のクラリネット協奏曲同様クラリネットを除く2管編成です。単一楽章で9分程度というのが「小」の理由です。
単一楽章と言っても3つの部分に分かれていますが、緩-急-緩ではないので3つの楽章が連続しているわけではありません。とにかく堂々たる音楽の中から湧き出てくる美しいクラリネットの音色がとても印象的な曲です。
ロン・ゼルカのクラリネット、メータ指揮イスラエル・フィルです。
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