今日の音楽 10月8日 ノヴェンバー・ステップス
日本を代表する作曲家 武満徹は1930年10月8日に生まれています。
日本を代表するというよりも、20世紀後半を代表する世界の作曲家とも言える武満ですが、高校卒業後東京音楽学校の試験を2日目にリタイアし、結局アカデミックな音楽の勉強をせずに大作曲家になった人です。
当初は前衛的な音楽を目指していましたが、やがて調性を取り入れるようになっていきます。映画音楽や合唱曲など様々な分野に作品を残していますが、何と言っても彼の出世作はノヴェンバー・ステップスです。ニューヨーク・フィルの125周年のために委嘱され、琵琶と尺八を取り込んだ作品で、アメリカやカナダで絶賛され武満の名前を世界的なものにした曲です。
映画「切腹」で初めて邦楽器を取り入れ、その後NHK大河ドラマ「源義経」などを通して方向性を確立し、「ノヴェンバー・ステップス」になったわけです。その後カシオペア、カトレーンなどの秀作を遺して1996年65歳で惜しまれながら病死しています。
小澤征爾指揮サイトウキネンオーケストラです。
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