今日の音楽 10月21日 皇帝円舞曲
J.シュトラウスの皇帝円舞曲は1889年10月21日にベルリンで初演されました。
当初は「手に手をとって(Hand in Hand・・・谷村新司ではありません)」というタイトルがつけられていましたが、ドイツ皇帝ウィルヘルム2世がオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世を表敬訪問した時に両皇帝の友情の象徴として、皇帝円舞曲というタイトルがつけられたと言われています。シュトラウス晩年のワルツでは最も人気の高い曲です。
最初は長めの導入部で2分の2拍子のゆっくりとした行進曲(Langsames Marschtempo)で静かに始まります。チェロのソロによる繋ぎの後の第1ワルツはハ長調で、導入部の行進曲のメロディをワルツに転訛させたものです。第2ワルツは変イ長調、第3ワルツは再びハ長調に戻る伸びやかな曲、第4ワルツはヘ長調でちょっとおどけた感じの曲、コーダに入ると第1ワルツが戻ってきてクライマックスに向かいます。最後はチェロのソロによる繋ぎからテンポを速めて盛大に終わります。
ラインスドルフ指揮ウィーンフィルです。
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