今日の音楽 10月16日 オテロ
イタリアの名テノール マリオ・デル・モナコは1982年10月16日に亡くなっています。
1915年に生まれ、声楽を学んでいたモナコはオペラ指揮者として有名なトゥリオ・セラフィンに見出され、1941年に「蝶々夫人」のピンカートン役で初舞台を踏みました。戦争によって活動は一時中断しましたが、戦後すぐに「アイーダ」のラダメス役で大成功を収め、その後はロンドンのロイヤル・オペラ・ハウス、ミラノのスカラ座、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場、ウィーン国立歌劇場など世界中のオペラハウスでデビューを果たしました。
1950年にブエノスアイレスのテアトル・コロンでヴェルディの「オテロ」を歌い、それがモナコの代表的な役として200回以上も歌ったと言われる作品になりました。
「オテロ」は、勿論シェイクスピアの四大悲劇のひとつ「オセロ」による作品でヴェニスの軍人であるオセロが、旗手イアーゴーの奸計にかかり、妻デズデモーナの貞操を疑い殺すが、のち真実を知ったオセロは自殺する、という話です。オテロ役には、有名なアリアこそありませんが、テノールにとっては非常に難しい役として有名です。
モナコのテノールで、オテロの死「私を恐れる事はない」です。
« 今日の音楽 10月15日 交響詩「海」 | トップページ | 今日の音楽 10月17日 練習曲op.10-12「革命のエチュード」 »
« 今日の音楽 10月15日 交響詩「海」 | トップページ | 今日の音楽 10月17日 練習曲op.10-12「革命のエチュード」 »
コメント