今日の音楽 10月15日 交響詩「海」
ドビュッシー作曲の交響詩「海」は1905年10月15日シュヴィヤール指揮コンセール・ラムルー管弦楽団によって初演されました。
「海」は、海の情景を表わした標題音楽で、正式なタイトルは管弦楽のための3つの交響的素描と言うんだそうです。印象主義音楽の代表的な作品のひとつです。
作曲が開始されたのは1903年ですが、この頃ドビュッシーは妻リリーを捨てて銀行家の妻だったエマ・バルダックとの不倫騒動が起こり、完成までには2年の月日が費やされました。実際に海を見ながらではなく、自分の記憶の中の海を描いています。編成は3管編成。
第1曲は「海の夜明けから真昼まで」、第2曲は「波の戯れ」、第3曲は「風と海との対話」で風と海が引き起こす大きな波のうねりが激しい音楽で描かれています。これはドビュッシーの数々の作品の中でも最もドラマチックな曲と言えるでしょう。
ミュンシュ指揮ボストン交響楽団で最後の部分です。
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