今日の音楽 9月8日 ピンクの豹
映画俳優ピーター・セラーズは1925年9月8日にイギリスのハンプシャーで生まれています。
2歳で初舞台を踏み、ダンスやウクレレ、バンジョーなどでも才を発揮しジャズバンドのドラマーとしても活躍しています。コメディアンとして活動し、1956年の映画初出演の「マダムと泥棒」で評価を得て数々の映画に出演するようになりましたが、何と言っても彼の当たり役は「ピンクの豹」のクルーゾー警部。「ピンクの豹」は「ティファニーで朝食を」や「酒とバラの日々」のブレーク・エドワーズが監督したコメディ作品。
本来は、中東の王女ダーラの持つ「ピンクの豹」が浮かび上がるダイヤモンド、ピンク・パンサーを狙うチャールズ・リットン卿(怪盗ファントム)=デヴィッド・ニーヴンが主役だったのですが、クルーゾー警部に扮するセラーズが人気を食ってしまったために、以後のピンク・パンサーシリーズはクルーゾーが主役となってしまうわけです。
また、クルーゾー警部には当初はピーター・ユスチノフがキャスティングされていたのですが、キャンセルとなったため急遽セラーズが演じる事になったそうです。このチャンスを活かしたセラーズは死後に未発表フィルムを使って作られた「ピンク・パンサーX」を除いて4作のピンク・パンサーシリーズや「何かいいことないか仔猫ちゃん」、「007カジノロワイヤル」など多くの作品で存在感を現していましたが1980年に心臓発作で急死してしまいました。
「ピンク・パンサー」のテーマ曲は、ブレーク・エドワーズ監督と多くの作品で組んでいるヘンリー・マンシーニの作曲です。
« 今日の音楽 9月7日 愛のフィーリング | トップページ | 今日の音楽 9月9日 ドック・オヴ・ザ・ベイ »
コメント