今日の音楽 9月4日 屋根の上の牛
フランスの作曲家ダリウス・ミヨーは1892年9月4日に生まれました。
子供の頃から小児麻痺を患ったり30代にはリウマチにかかるなど体は丈夫ではありませんでしたが、作曲意欲は旺盛で、ジャズやタンゴを取り入れたり、映画音楽にも携り81歳で亡くなるまで作品を発表し続けています。
バッハの小さな二重奏曲に複数の調が同時に存在することを見出し、それ以降は複調性や多調性を研究し、ミヨーの作風のひとつとなっていきます。
外交官秘書になってブラジルに2年弱赴任しているときに接したブラジルの音楽の影響も受け、帰途に立ち寄ったプエルト・リコで購入した楽器ギロを取り込んだ作品がバレエ「屋根の上の牛」です。1920年の初演はジャン・コクトーの前衛的な演出もあって不評で、「滑稽な作品を書く作曲家」というレッテルを貼られてしまったそうです。
18分ほどの作品ですが、転調の連続で冒頭から複調性を聴くことができます。
マンゴウ指揮フランス国立管弦楽団です。
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» アバド&モーツァルト管弦楽団のバッハ:ブランデンブルク協奏曲 [クラシック音楽ぶった斬り]
バッハの演奏様式についても、現代楽器を活用した従来型の演奏を顧みるべき時期に来ているのかもしれない。
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