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2012年8月31日 (金)

今日の音楽 8月31日 オクトパス・ガーデン

リンゴ・スターが正式にビートルズに加入したのは1962年8月31日のことでした。

メジャー・デビュー前のビートルズのドラマーだったピート・ベストが、他のメンバーとの考え方や技量の違いから解雇され加入したドラマーがリンゴ・スターでした。

メンバーの中でも最も穏やかで、人格者とも言われていて、一番地味な存在ではありましたが、次第にギクシャクしていったそれぞれのメンバーの中で調整役のような役目でした。リンゴがいなかったらビートルズの解散はもっと早まっていたと言われています。

ビートルズが1970年以前に発表した楽曲は213曲といわれていますが、その中でリンゴが単独で作った曲はわずか2曲。その内の1曲が「オクトパス・ガーデン」です。アルバム「アビーロード」に収録されていて、リンゴがソロを歌っています。リンゴのソロ曲は、その声の質もあって「イエロー・サブマリン」「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンド」などほのぼのとした曲が多いです。

「オクトパス・ガーデン」は、ビートルズの曲としてはリンゴが作った最後の作品です。

2012年8月30日 (木)

今日の音楽 8月30日 チャーリーズ・エンジェル

アメリカの女優キャメロン・ディアズは1972年8月30日にサンディエゴで生まれました。

キャメロン・ディアスって見た目何系の人かわかりにくいですよね。アジアの血が混じっていないのはわかりますが・・・父親はスペイン系で母親はアメリカンインディアンのチェロキー族とイングランド人、ドイツ人の血流れているそうです。何となく納得。。。

モデルとして仕事をしていて1994年映画「マスク」のオーディションで合格し映画デビュー。1997年に主演した「メリーに首ったけ」が大ヒットしてスターの仲間入りを果たしました。

その後、映画「チャーリーズ・エンジェル」や「チャーリーズ・エンジェル・フル・スロットル」などに主演してコメディだけじゃなくてアクションも見せています。

チャーリーズ・エンジェルといえば、TVドラマとして5つのシリーズが放送されファラ・フォーセットとかシェリル・ラッドなどのスターを生み出したドラマの劇場版シリーズ。

テーマ曲は、TVドラマから映画まで形を変えて使われていました。

TVのオリジナル版です。

2012年8月29日 (水)

今日の音楽 8月29日 風になれ

シンガー・ソングライターの谷山浩子は1956年8月29日に東京都高円寺で生まれています。

もともと作曲家志望だったのですが高校の近くにあったキングレコードのディレクターから自分で歌うならLP出してやる、と言われて1972年にデビュー。1974年にポプコンのつま恋本選で「お早ようございますの帽子屋さん」が入選し1977年「河のほとりで」で本格的なデビューを果たしました。

メルヘンチックな作風のため、NHKの「みんなのうた」や「おかあさんといっしょ」に数多くの曲を提供している事でも知られています。

「風になれ」や「カントリーガール」など1980年代には数々のヒットを飛ばしました。

他の歌手に提供した曲も多数あります。代表的な曲は、斉藤由貴の「土曜日のタマネギ」「MAY」、手島葵の「テルーの歌」(ゲド戦記の主題歌)などがあります。

「風になれ」は、CMソングから発展して作られた曲で、彼女の透きとおった声が魅力的な少々大人っぽい曲です。

2012年8月28日 (火)

今日の音楽 8月28日 歌劇「ローエングリン」

ワーグナーの歌劇「ローエングリン」は1850年8月28日、リストの指揮でヴァイマル宮廷劇場で初演されました。

まだ、ワーグナーが楽劇という独自の世界を確立していない頃の作品で、最後のオペラ作品です。「パルジファル」の元になった叙事詩も書いている12~13世紀に活躍したエッシェンバッハの叙事詩「ローエングリン」を柱に「白鳥の騎士」や「白鳥にされた子供たちの物語」などを加味してワーグナー自身が書いた台本によるオペラで、このオペラを見たバイエルンの王子、後のルーロヴィヒ2世がワーグナーの音楽に魅せられて国を傾ける事になったわけです。

特に第1幕と第3幕への前奏曲という全く性格の異なる前奏曲と、婚礼の合唱が有名ですね。
第1幕の前奏曲は、ヴィオリンの八重奏から始まる神秘的な和音で始まり、次第に盛り上がって行きますが最後には静かに終わります。チャップリンの映画「独裁者」で最も有名な、主人公が地球儀のバルーンを弄ぶシーンで使われていた曲です。

第3幕への前奏曲は、打って変わって非常に激しい金管楽器の雄叫びと穏やかな中間部からできています。この曲、実は再現部でコントラバスがメロディを弾くのですが、金管楽器にかき消されて殆ど聴こえないんですよ。

婚礼の合唱は、メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」の結婚行進曲と人気を2分する結婚式の定番曲。結婚行進曲の方は華やかな曲なので婚礼の退場や、披露宴でのお色直しの退場などに使われる事が多く、「婚礼の合唱」は厳かな曲なのでケーキカットなどの音楽や婚礼の入場として使われる事が多いようですね。

バレンボイム指揮シカゴ交響楽団です。。。ムラヴィンスキー版に匹敵するぐらいテンポ速いです。

2012年8月27日 (月)

今日の音楽 8月27日 セロ弾きのゴーシュ

詩人で童話作家の宮沢賢治は1896年8月27日に岩手県川口村(現花巻市)で生まれました。

わずか37年という短い生涯で、生前は正当な評価を得られず、死後作品から溢れるヒューマニズムや郷土愛が評価され、今では最も人気の高い作家のひとりになっています。

私個人的にも、生まれて初めて読んだ長編作品というのが宮沢賢治の「風の又三郎」でした。幼稚園の時に扁桃腺の切除手術をした時に祖母が買ってきてくれた本でした。

宮沢賢治自身、音楽が好きでオルガンやチェロを齧った事はあるようですが、いずれも大成はしませんでした。
彼の作品「セロ弾きのゴーシュ」では、いつも楽団の団長に怒られてばかりのチェロ奏者ゴーシュが、夜毎やってくる動物たちのリクエストに応えて演奏している内に上手になっていくというお話。アニメなどにもなっていますが、ここで紹介する「セロ弾きのゴーシュ」は、全くストーリーと関係ないさだまさしの曲です。

さだまさし2枚目のアルバム「風見鶏」の中の曲で、本来は森山良子への提供曲でした。サン=サーンスの「動物の謝肉祭」の「白鳥」のメロディを使った曲で、下手糞ながらチェロを弾く事が好きだった亡くなった恋人を思い出して歌う曲です。オリジナル・ヴァージョンでは無いですが・・・

2012年8月26日 (日)

今日の音楽 8月26日 ロンドン交響曲

イギリスの作曲家ヴォーン=ウィリアムズは1958年8月26日に亡くなりました。

1872年に生まれ王立音楽大学で作曲を学びました。 在学中にホルストと知り合い、その後は親友として親交を続けています。

イギリスの民謡や教会音楽を研究して独自の作風でイギリスの音楽の復興の基礎固めをした作曲家として知られています。
生涯9曲の交響曲を作曲していますが、もっとも有名なのが第1番の「海の交響曲」です。この曲はどちらかというとカンタータと言っても良い作品です。ヴォーン=ウィリアムズ自身は第4番までは交響曲に番号を付けていないので、本来は「海の交響曲」というタイトルが正しいようです。
2番目の交響曲が「ロンドン交響曲」です。

1912年から翌年にかけて作曲され1914年3月27日にロンドンのクイーンズ・ホールで初演されました。標題音楽的なウェストミンスターの鐘なども登場しますが、実際は絶対音楽として作曲され、本人も「ロンドン子による交響曲」と言ったほうが良かったと述懐しています。打楽器は多いですが、編成的には典型的な3管編成で、形式も伝統的な4つの楽章に則っています。

第1楽章です。

2012年8月25日 (土)

今日の音楽 8月25日 交響曲第2番「不安の時代」

作曲家であり指揮者でもあったレナード・バーンスタインは1918年8月25日に生まれました。

ウクライナ系ユダヤ人のバーンスタインはアメリカのマサチューセッツ州の生まれ。音楽的な環境は全く無かったものの幼い頃から音楽が好きで、親の反対を押し切って音楽の道に進み、ハーバード大学カーティス音楽院で指揮をフリッツ・ライナークーセヴィツキーに学び、作曲をピストンに師事しました。卒業後暫く仕事がありませんでしたが、1943年夏ニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督であったロジンスキーに指名され副指揮者に就任。11月の公演で急病になったブルーノ・ワルターの代役としてR.シュトラウスの交響詩「ドン=キホーテ」などを演奏。この演奏会はラジオ放送もあったこともあり若い指揮者の突然の台頭は熱狂的に迎えられたようです。その後1958年から1969年の間、音楽監督としてニューヨーク・フィルの黄金時代を築き上げました。

作曲家としては1957年に代表作「ウェスト・サイド物語」が大当たりしましたが、ニューヨークフィルの音楽監督就任以降は指揮活動や教育活動に時間が取られ作曲に時間を割く事ができなかった事もあり、就任前に比べて作品数は激減。代表的な作品は殆どがそれ以前のものでした。

バーンスタインは交響曲を3曲作曲していますが、第1番と第3番は声楽を伴う曲で、第2番「不安の時代」のみが器楽だけによる作品です。と言っても、この第2番はピアノ独奏が伴い協奏曲的な色合いが濃い曲です。

イギリスの詩人オーデンの「不安の時代」に着想を得て1947年から48年にかけて作曲されたもので、第二次大戦末期のニューヨークで暮らす4人の人間の孤独を描いた作品です。

2部構成で、それぞれが3つの楽章を持つ合計6の楽章からなる曲で1949年4月8日にバーンスタイン自身のピアノ独奏、クーセヴィツキー指揮ボストン交響楽団で初演されました。

ルーカス・フォスのピアノ独奏、バーンスタイン指揮イスラエルフィルです。

2012年8月24日 (金)

今日の音楽 8月24日 オーボエ協奏曲ニ短調

イタリアの作曲家アレッサンドロ・マルチェルロは1669年8月24日に生まれています。

マルチェルロは兄弟で作曲家として名を成しています。アレッサンドロは兄の方で、弟はベネデット。作曲家としてはベネデットの方がカンタータを中心に器楽曲など700近い作品を残していて今でもリコーダーソナタなど頻繁に演奏される曲が多いのですが、兄の方は作品数は50程ですが、何といってもオーボエ協奏曲ニ短調1曲で名前が残っている感じです。

この曲は、バッハがBWV974のチェンバロ曲として編曲し、近年では映画「ベニスの愛」に第2楽章のアダージョが使われて知られるようになりました。

2012年8月23日 (木)

今日の音楽 8月23日 勝利への讃歌

1927年8月23日、アメリカ史上に残る冤罪事件と言われた「サッコとヴァンゼッティ事件」の犯人とされ死刑判決を受けたエニコラ・サッコとバルトロメオ・ヴァンゼッティがボストン郊外の刑務所で電気椅子に送り込まれ死刑執行されました。

事件そのものは、製靴工場の強盗事件で、この事件が本当に冤罪だったかどうかは、今でもわかっていませんが、サッコとヴァンゼッティが有罪を受けた事については証拠もなく目撃者のでっち上げと、イタリア移民のアナーキストという偏見による陪審員及び判事の判決ということを、後にマサチューセッツ州知事が公表しています。世界的に、再審を請求する運動が繰り広げられましたが、ことごとく却下され死刑が執行されたわけです。

この事件を描いた映画「死刑台のメロディ」(原題は Sacco and Vanzetti)はイタリアとフランスの合作による映画で1971年に公開されています。モノクロとカラーを駆使してドキュメンタリータッチの場面と人間劇を描いた作品でした。私は映画館で封切りの時に見ました。バンゼッティの最終陳述の中の「われわれは平凡な人間だった。そのままいけばただの靴屋として魚屋として死んだだろう。だが死刑にされることによって、人々の間に永遠に生きることになった」という言葉が印象的でした。

音楽はエンニオ・モリコーネが担当しています。主題歌はアメリカのフォークシンガー ジョーン・バエズによる「勝利への讃歌」(原題 Here's to you)。オルガンの前奏から始まり、同じメロディが次第に力を増しながら繰り返されていきます。

2012年8月22日 (水)

今日の音楽 8月22日 管弦楽のための映像

フランス印象派の作曲家クロード・ドビュッシーは1862年8月22日に生まれました。

ドビュッシーといえば、フランス印象派音楽の代表的作曲家で音楽史上重要な位置を占める作曲家のひとりですね。フランスは、同じ西洋音楽の中でも独特の進化を遂げていて楽器もドイツ・オーストリアのものとは異なるものが多いのが特徴です。コントラバスも楽器は同じですがフレンチ弓とドイツ弓という違いがあります。我々もフランスの音楽を演奏する場合は演奏法にはかなりの注意を払わなければなりません。元々日本の西洋音楽教育がドイツの流れを汲んでいるという事もあって、日本のプロオケ自体も昔はフランス音楽は不得意というオケが多かったようです。NHK交響楽団もデュトワに鍛えられるまではその傾向が強かったですね。

ドビュッシーは4集の「映像」という作品を作曲しています。第3集以外は全てピアノ独奏のための曲です。「映像」というと『目に映ったもの』という印象が強い言葉ですが、原題は"Images"。「大辞泉」によると「イメージ」は「心に思い浮かべる像や情景。ある物事についていだく全体的な感じ。心像。形象。印象。また、心の中に思い描くこと」となっているので、「映像」という言葉がこの曲の題名として正しく内容を表現しているのかは、甚だ疑問ではありますが・・・

第1集と第2集は、そのまま映像第1集、第2集と呼ばれていますが、第3集めの曲は、「管弦楽のための映像」と呼ばれています。第4集は生前には出版されなかったことから「忘れられた映像」と呼ばれています。

管弦楽のための映像は1905年から1909年にかけて作曲されたジーグ、イベリア、春のロンドの3曲からなる作品です。それぞれの曲は編成も作曲時期も異なるため組曲というよりは作品集と言った方がよさそうです。中でも「イベリア」は「街の道と田舎の道」「夜の薫り」「祭の日の朝」という3曲からできていて単独で演奏される機会もある曲です。全体の半分以上20分程の時間を要する曲です。
編成は拡大された3管編で、ジーグではスコットランドのバグパイプの影響を受けたオーケストレーションを聴くことができます。

デュトワ指揮モントリオール交響楽団で、「ジーグ」です。

2012年8月21日 (火)

今日の音楽 8月21日 夢想花

シンガー・ソングライターの円広志は1953年8月21日に生まれています。

1978年のポプコンでの「夢想花」でデビュー。「とんで、とんで・・」が何回も繰り返されることで有名となったこの曲は80万枚のヒットを記録しましたが、その後は泣かず飛ばず。関西ではバラエティ番組を中心に活躍しているので知名度は非常に高いようです。

自らのヒット曲は無いのですが作曲家としては、森昌子の「越冬つばめ」などをヒットさせています。

2012年8月20日 (月)

今日の音楽 8月20日 コントラバス協奏曲ニ長調(ヴァンハル)

オーストリア古典派の作曲家ヴァンハルは1813年8月20日に亡くなっています。

ボヘミアで生まれ、早期から音楽教育を受けオルガニスト、教会楽長などをしながら生計をたてていたところをシャフゴーチュ伯爵夫人のはからいで、ディッタースドルフに作曲を学ぶことができるようになりました。その後研鑽をつみ、作曲だけで生計をたてられる最初の作曲家と言われるほどになっています。少なくとも73曲の交響曲など膨大な曲を作曲したそうです。

師匠のディッタースドルフもコントラバス協奏曲を作曲していますが、ヴァンハルもニ長調のコントラバス協奏曲を作曲しました。かつては変則調弦で半音上げて変ホ長調で演奏するのが通例だったそうですが現在はニ長調で演奏されます。

メジャーな作曲家が殆ど手がけていない事もあってコントラバス協奏曲というのはあまり馴染みが無いと思いますが、自分で演奏していながら私もあまり好んで聴く事はありません。どちらかというと、コントラバス奏者としての技術を披露するという意味では存在意義はあると思いますが、聴いていて楽しいとか心打たれるとかいう分野の曲では無いですね。元々ソロ楽器には適していませんからね。
考えられる理由はいくつかありますが、私が考えるに、大きな理由は2つ。1つ目は運動性の悪さ。半音の幅が広すぎるので細かいパッセージを弾き難い。弦と弦の間が広くて移弦にちょっと時間がかかる。弦のテンションが低いので発音がはっきりしにくいためモゴモゴ聴こえる等々・・・。2つ目は特徴である超低域が人間の耳では聞き取りにくい。勿論技巧を見せる協奏曲ではト音記号などを駆使して高い音域まで要求されますが、高い音域ならチェロでも良いジャンとなるわけです。勿論同じ音でもチェロやヴァイオリンとは音色は違いますがフルートやクラリネットとファゴット程の音色の違いは無いですしね。

そうは言っても、コントラバスでもこんな事ができるという曲なので聴いてみてください。ヴァンハルの協奏曲は曲としても良く出来ているし、演奏もかなり難しいらしいです(チャレンジしようと思った事も無いのでわかりません)

2012年8月19日 (日)

今日の音楽 8月19日 なつかしい愛の歌

アイルランドの作曲家ジェームズ・ライマン・モロイは1837年8月19日に生まれています。

モロイは詩人としても活躍し「The Old cottage clock」「Bantry Bay」などのオペラを作曲していますが、現在は殆ど演奏されず、唯一残されているのが「なつかしい愛の歌(Love's Old Sweet Song)」です。

こういう類の、海外の民謡や唱歌が学校の音楽の教科書から消えていって今の人は殆ど知らないんでしょうね。アメリカの民謡でカンザス州の州歌にもなっている「峠の我が家」とか「アイルランド民謡の「春の日は花と輝く」とか・・・なんだか、たまに聴くと懐かしく聞こえます。

ロバート・ショウ合唱団です。

2012年8月18日 (土)

今日の音楽 8月18日 追憶 THE WAY WE WERE

アメリカの俳優・映画監督のロバート・レッドフォードは1936年8月18日に生まれました。

1959年にブロードウェイデビューしたレッドフォードですが、しばらくはテレビ、舞台での端役どまり。1962年に映画デビューした後も下積み生活が続いていました。
そんな、レッドフォードの転機になったのが1969年の「明日に向かって撃て」の出演。興行的に大成功し、レッドフォード自身の知的な美男子ぶりが評価され一躍スターダムにのし上がりました。

1973年には、「明日に向かって撃て」と同じジョージ・ロイ・ヒル監督、ポール・ニューマンとの共演で「スティング」も大当たりし、その後、「追憶」、「華麗なるギャツビー」、「華麗なるヒコーキ野郎」など数多くの映画に出演しハリウッドを代表する男優のひとりになりました。
1980年には「普通の人々」で初監督し、男優としては受賞できなかったアカデミー賞を監督賞として初受賞し現在も監督・男優両面で活躍を続けています。

「追憶」はシドニー・ポラック監督によるラブ・ロマンスの映画。左派の政治活動に生きる強い女性ケイティとレッドフォード演じる政治思想にこだわりを持たないハベルの恋、別れと再会、破局を描いた作品で、主題歌の「追憶」はケイティ役のバーブラ・ストライザンドが歌ってアカデミー主題歌賞を獲得しました。

映画の主題歌の代表的な曲ですね。2004年にアメリカで発表された映画音楽主題歌ベスト100でも堂々の第8位になっています。(ちなみに1位は、オズの魔法使いの「虹の彼方に」)

2012年8月17日 (金)

今日の音楽 8月17日 歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」

イタリアの詩人で台本作家のダ・ポンテは1838年8月17日に亡くなっています。

ダ・ポンテは聖職者としてヴェネツィアで暮らしていましたが、放蕩生活を送ったため追放されウィーンに移住。サリエリの口利きでヨーゼフ2世に仕え数々の作曲家のオペラに台本を提供しました。

中でも、彼の成功作はモーツァルトの「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」と「コジ・ファン・トゥッテ」の3つの作品の台本です。

「コジ・ファン・トゥッテ」は、モーツァルトがヨーゼフ2世の元で作曲した最後のオペラで、意味は「女はみんなこうしたもの」。哲学者の「女は心変わりするもの」という言葉に対抗して変装してお互いの恋人に言い寄り裏切られるが、最後に2人の女性が謝って元の鞘に収まるというオペラ・ブッファです。

序曲は、モーツァルトの五大歌劇の中では最も人気が無い曲です。シンコペーションによるフォルテと弱音の早いパッセージの繰り返しで、とても単調なんですよね。

ガーデナー指揮イングリッシュ・バロック・ソロイスツです。

2012年8月16日 (木)

今日の音楽 8月16日 マイ・ボーイ

ロック歌手のエルヴィス・プレスリーは1977年8月16日に亡くなっています。

わずか42歳で処方薬の誤用による不整脈によって早逝していますが、生前に18曲もの全米ナンバーワンヒットを飛ばしました。

流石に、若いころの作品は私もリアルタイムではないのですが、晩年のヒット曲はリアルタイムで聴いています。(晩年と言ってもまだ40歳前後ですが・・・)

プレスリーが離婚直後に発表した「マイ・ボーイ」は、決して自分の境遇を歌ったものでは無いのですが、離婚して両親が離れ離れになってしまうが、ずっと成長を見守ると、自分の息子に語りかける心情が切々と歌われる名曲だと思います。

2012年8月15日 (水)

今日の音楽 8月15日 アイドルを探せ

フランスの歌手シルヴィ・バルタンは1944年8月15日にブルガリアで生まれました。

8歳でパリに移住し16歳の時にデビュー。17歳でオランピア劇場に出演してから1970年代から80年代にかけてフレンチ・ポップの代表的歌手として活躍を続けました。

1963年に「おセンチな17才」、翌年に「アイドルを探せ」が大ヒットしてからは「あなたのとりこ」や、モーツァルトの交響曲第40番の第1楽章に歌詞をつけた「哀しみのシンフォニー」などヒットさせています。ライブが豪華絢爛で、レコードよりもライブで本領を発揮する歌手でした。

50周年をむかえた2011年も精力的にライブステージをこなす現役のシンガーです。

「アイドルを探せ」は1963年に公開された同名の映画の主題歌で、ミレーヌ・ドモンジョジョニー・アリディシャルル・アズナブールなど文字通り当時のアイドルが出演した映画でした。

2012年8月14日 (火)

今日の音楽 8月14日 TIME TO SAY GOODBYE

イギリスのソプラノ歌手のサラ・ブライトマンは1960年8月14日に生まれています。

ジャズと演技を学び、1981年に「キャッツ」でミュージカル・デビュー。「キャッツ」の作曲家のアンドルー・ロイド・ウェッバーと結婚、1986年に「オペラ座の怪人」で一躍世界に知られる存在となりました。

1990年にウェッバーと離婚後はソロ歌手としての活動に専念。NHKの紅白に出演したり、バルセロナオリンピックの閉会式ではホセ・カレーラスとデュエットしたり、クラシック音楽に近い路線のクラシック・クロスオーバーと言われるジャンルで大活躍をしています。

1996年にはイタリアのテノール歌手ボチェッリとの共演した「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」が大ヒットしています。ポップス的な発声法とソプラノ的発声法両方で歌うことができ、非常に高い音域でたっぷりとした声を出せるという素晴らしい美声の持ち主です。

サラの独唱版です。

2012年8月13日 (月)

今日の音楽 8月13日 ケ・セラ・セラ

映画監督のアルフレッド・ヒッチコックは1899年8月13日に生まれています。

サスペンス映画の重鎮ヒッチコックはロンドンに生まれ写真技術に興味を持ったことから、やがて映画の道へ進んでいきます。映画監督としてある程度の成功を収めてハリウッドに渡り最初の作品「レベッカ」でアカデミー作品賞を受賞。二作目の「海外特派員」も成功し1963年の「」までは出す作品がことごとく高い評価を得てきました。

ヒッチコックの映画では、あまり多くを音楽に頼らなかったため映画音楽との結びつきはあまり大きくなかったのですが、TV番組のヒッチコック劇場でグノーの「あやつり人形の葬送行進曲」を使っていた事は知られています。音楽がストーリーの大きな要素となっていたのが「知りすぎていた男」の「ケ・セラ・セラ」です。映画の中で母親役のドリス・デイが歌って、その後数々の歌手にカバーされた曲です。

2012年8月12日 (日)

今日の音楽 8月12日 十戒序曲

映画監督のセシル・デミルは1881年8月12日に生まれました。

脚本家の両親に生まれ1900年に俳優として舞台デビュー1913年には監督としてデビューを果たし第一次大戦後の好景気による享楽志向を背景に次々と享楽的な映画を成功させましたが、保守派や宗教団体からの非難を受ける中、「十戒」で作風を転換。この映画が大ヒットしたためにその後も「キング・オヴ・キングス」、「暴君ネロ」、「クレオパトラ」などの歴史ものを作っています。晩年はTVに人気を奪われて行きますが創作意欲は衰えず、最後の作品は自らによる「十戒」のリメークでした。

「十戒」はチャールトン・ヘストン主演の映画で、モーゼによる出エジプトを描いた旧約聖書を基にした作品。紅海が割れるシーンが、当時としては驚異的なスペクタクルの作品でした。

音楽は「荒野の七人」「大脱走」などのエルマー・バーンスタインが担当しています。

2012年8月11日 (土)

今日の音楽 8月11日 ホルン協奏曲第2番(R.シュトラウス)

R.シュトラウスのホルン協奏曲第2番は1943年8月11日にザルツブルグ音楽祭でベーム指揮ウィーンフィル、ホルン独奏フライベルクで初演されました。

以前紹介したホルン協奏曲第1番の時にも書いたのですが、シュトラウスの父親はホルン奏者だったためシュトラウスはホルンには特別の愛着があったようで、独奏楽器とオーケストラが協演する小品を除くと協奏曲は5曲しか作曲していませんが、その内の2曲がホルン協奏曲でした。

第2番のホルン協奏曲は第1番から約60年後の1942年に作曲されました。第1番は18歳という若さでの作曲で古典的な作品ですが、この第2番も晩年の古典回帰の中で書かれたもので古典的な手法で書かれています。第1楽章と第2楽章は切れ目無く演奏されます。初演は1943年のザルツブルグ音楽祭でフライベルクの独奏、ベーム指揮ウィーン・フィルによる演奏でした。

第1~第2楽章です。

2012年8月10日 (金)

今日の音楽 8月10日 アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク

モーツァルトのセレナーデ ト長調K.525「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」は1787年8月10日にウィーンで作曲されました。

この曲はセレナーデ第13番ですが、番号で覚えている人は殆どいないですね。モーツァルト自身が自作の目録に書いた「Eine Kleine Nacht Musik」(小夜曲)の題名で呼ばれる事が殆どですね。モーツァルトのセレナーデは、管楽器だけの曲もあれば、独奏楽器だけのものなど色々な編成のものがありますが、この曲は弦楽合奏の曲です。

第1楽章は、あの有名なソナタ形式のアレグロ。
第2楽章は、とても可愛らしいロマンス。
第3楽章は、メヌエット
第4楽章は、元気の良いロンド

です。第2楽章です。

2012年8月 9日 (木)

今日の音楽 8月9日 祝典序曲

20世紀を代表するソ連の作曲家ショスタコーヴィチは1975年8月9日に亡くなりました。

ショスタコーヴィチというとソ連政府との葛藤というイメージが強く、表面上と裏側の両方を兼ねそろえた音楽・・という、作曲者の意図に近づくためにはかなり研究しないとならない作品が多いのですが、十月革命30周年を記念して作られた「祝典序曲」は、比較的明晰な肩の凝らない音楽として高い人気を得ています。

結局発表されたのは作曲から7年後の37周年記念演奏会。トランペットのファンファーレで始まるこの曲は、通常の編成に加えてバンダ用の金管楽器も必要でオーケストラとしては大きな編成になっています。吹奏楽としてもよく演奏される曲です。

テミルカーノフ指揮ロイヤル・ストックホルムフィルです。

2012年8月 8日 (水)

今日の音楽 8月8日 スカーフの踊り

フランスの女流ピアニストで作曲家のセシル・シャミナードは1857年8月8日に生まれています。

シャミナードは作曲と演奏活動で自立した最初の女流音楽家と言われています。
当時、パリ音楽院は女性を受け入れていなかったため個人教授で作曲家のゴダールなどに師事し1879年には国民音楽協会への入会が認められました。

初期には管弦楽曲やオペラなどを作曲していましたが経済的に自立してからはピアノ曲やサロン歌曲を多く作曲するようになりました。

1908年には訪米してセオドア・ルーズベルトの前で演奏し、1913年にはフランスでは女性の音楽家として始めてレジオンドヌール勲章を授与されています。

それ程の成功を収めたにもかかわらず死後長らく忘れられた存在でしたが、近年ピアノ曲を中心に顧みられています。

最も知られている「スカーフの踊り」は元々はバレエ「カロリエー」の曲からピアノ曲に編曲したものです。

されまし

2012年8月 7日 (火)

今日の音楽 8月7日 心にひびく愛の歌

アメリカの歌手B.J.トーマスは1942年8月7日にオクラホマ州で生まれています。

1968年に「フックト・オン・ア・フィーリング」をリリースして成功、翌年に映画「明日に向かって撃て」の主題歌「雨に濡れても」が大ヒットしヒットチャート1位に輝きました。その後の曲も小ヒットしてはいましたが、再びナンバーワンに輝いたのが1975年の「心にひびく愛の歌」((Hey won't you play) Another somebody done Somebody wrong song)でした。

その後も現在まで活動を続けています。

2012年8月 6日 (月)

今日の音楽 8月6日 ブラジル風バッハ第8番

20世紀を代表するブラジルの作曲家ヴィラ=ローボスのブラジル風バッハ第8番は1947年8月6日にローマの聖セシリア管弦楽団の演奏で初演されました。

ブラジル風バッハは、原題は「ブラジル風・バッハ風」でブラジル風音楽とバッハの融合を目指した作品です。様々な編成で1932年から1945年にかけて全部で9曲作曲されました。

第1番のようにチェロだけの八重奏曲もあれば、第5番のようにソプラノ独唱があるもの、更にこの第8番のように3管編成の管弦楽曲もあり、非常に変化に富んでいます。
第8番は4つの楽章からできていて、プレリュード、アリア、トッカータ、フーガです。

2012年8月 5日 (日)

今日の音楽 8月5日 ロザナ

TOTOのドラマー、ジェフ・ポーカロは1992年8月5日に亡くなっています。

ポーカロはジャズ・ドラマー ジョー・ポーカロの子として生まれ幼少より父親からドラムの手ほどきを受け、10代からセッション・ミュージシャンとして活動していました。数々のミュージシャンのレコーディングに参加していますが1977年に自らのバンドTOTOを結成し、アレルギー性の心臓発作で死亡するまで活躍しました。

非常に聴きやすいサウンドで知られており典型的なAORサウンドと言われています。

「ロザナ」は1982年に発表したアルバム「TOTO Ⅳ 聖なる剣」に収められている曲で、ポーカロのドラムはジャズの影響を受けたハーフタイムシャッフルをパターンとしています。全米第2位を記録しグラミー賞優秀レコード賞を獲得しています。

2012年8月 4日 (土)

今日の音楽 8月4日 Day By Day

シンガーソングライター沢田知可子は1963年8月4日に生まれました。

ライブハウスでアルバイトで歌っていたところをスカウトされ1987年に「恋人と呼ばせて」でデビュー。1990年「会いたい」が130万枚のミリオンセラーになって有線大賞を獲得などブレークしました。その後は心を癒す音楽をめざし活動を続けています。

「Day By Day」は日本テレビの「火曜サスペンス劇場」の14代目のエンディング・テーマで1995年2月から翌年の3月まで約1年間使用された曲です。

2012年8月 3日 (金)

今日の音楽 8月3日 タンゴ(シュニトケ)

旧ソ連のユダヤ系ドイツ人作曲家アルフレット・シュニトケは1998年8月3日に亡くなりました。

モスクワ音楽院を卒業し、フルシチョフの雪解け時代に入ってきた西欧の音楽の影響を受け新ウィーン楽派の音楽も取り入れた事もあり、ソ連政府からの攻撃も受けました。1980年には出国を禁止され、1985年には脳血管発作に倒れ、晩年は病との闘いでした。

ショスタコーヴィチの影響が非常に強く、二番煎じと言われた事もありましたが少しずつ評価されてきているようです。

シュニトケのタンゴは2011年にフィギュアスケートの浅田真央がSPで使った曲です。映画「ロマノフ王朝の最期」の中の曲です。

ロストロポーヴィチのチェロです。

2012年8月 2日 (木)

今日の音楽 8月2日 歌劇「ドンナ・ディアナ」序曲

ドイツ後期ロマン派のオペラ作曲家レズニチェクは1945年8月2日に亡くなっています。

父親はオーストリア=ハンガリー帝国の将軍という裕福な家に生まれ、ライプツィヒ音楽院で音楽を学びその後ヨーロッパ各地で指揮者を歴任しています。

レズニチェクの作風はシニカルで、パロディ的な作品が多いため、純音楽を好む音楽家からは酷評される事が多くしばしば騒動に巻き込まれたそうです。交響曲第2番「皮肉」とか、リヒャルト・シュトラウスの英雄の生涯のパロディ交響詩「シュレーミル」や序曲「ティル・オイレンシュピーゲルの生き様」などがあります。

レズニチェクの代表作は歌劇「ドンナ・ディアナ」の序曲。各国のテレビ番組のテーマ曲に転用されて親しまれています。

2012年8月 1日 (水)

今日の音楽 8月1日 海の構図

作曲家中田喜直は1923年8月1日に生まれました。

「ちいさい秋みつけた」や「夏の思い出」などを作曲した事で知られています。
東京音楽学校を戦争のために繰り上げ卒業し、特攻隊の要員として終戦を迎えたという経歴の持ち主。2000年5月に亡くなるまでに唱歌、校歌、合唱曲など3000以上の曲を作曲したと言われています。

合唱曲の代表作は「海の構図」でしょうか。海と蝶、海女礼賛、かもめの歌、神話の巨人の4曲の合唱組曲です。

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