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2012年7月31日 (火)

今日の音楽 7月31日 片想いと僕

アメリカのシンガーソングライター ロボは1943年7月31日にフロリダで生まれました。本名はリーランド・ケント・ラ・ヴォイエ。シートン狼王ロボから取られた芸名ですが、狼とはちょっと程遠い感じの甘くて切ない歌を披露していました。

1971年に「僕と君のブー」という軽快な曲・・・ブーは犬の名前です・・・でソロデビューし全米第5位を獲得。その後「片想いと僕」(全米2位)、「君とさようなら(Don't excpect me to be your friends)」 (同8位)、「帰ってきた君と僕(It sure took a long time)」、「How can I tell her・・・邦題忘れました」など立て続けにヒットさせました。

シンガーソングライター全盛時代でしたが、朴訥な歌い方の中に抒情を感じさせる歌手でした。

「片想いと僕」は、ロボ最大のヒットです。原題は「I'd love you to want me」。片想いの男の子の切ない気持ちを歌った曲です。

2012年7月30日 (月)

今日の音楽 7月30日 嵐が丘

イギリスのミュージシャン、ケイト・ブッシュは1958年7月30日に生まれています。

早い時期から音楽とビジュアルの融合に意欲を見せた歌手で、プロモーションビデオも非常に完成度の高いものを制作していました。その為比較的寡作でした。

歌唱力は折り紙つきで、非常に高い音域もふらつくことなく表現できるのが特徴ですかね。
「嵐が丘」は、彼女のデビュー曲で1978年の発売。エミリー・ブロンテの「嵐が丘」をドラマ化した作品から着想を得ており彼女自身の作詞作曲。日本ではTBSの「恋のから騒ぎ」のオープニングテーマに使われていたことで良く知られている曲です。いきなり高音域の熱唱から始まる印象に残る曲ですね。

2012年7月29日 (日)

今日の音楽 7月29日 詩人の恋

作曲家のロベルト・シューマンは1856年7月29日に亡くなっています。

シューマンの晩年は、元々の躁鬱的な精神と、若い頃罹患した梅毒による精神障害に苦しめられ1854年にはライン川に投身自殺を図り、その後精神病院に収容され寂しく世を去っているわけですが、よく言われるクララブラームスの不倫を疑った事が精神障害に拍車をかけたという説はちょっと怪しいと思っています。ブラームスが初めてシューマン家を訪れたのが1953年9月30日でシューマンの自殺未遂が1954年の2月27日という5ヶ月という短い期間で、現代と異なるスローテンポの時代に夫を精神的に追い詰める程の忍び合う恋があった可能性は低いんじゃないでしょうか。もっとも既に精神を病んでいたシューマンが有りもしない幻影に追い詰められたという可能性はありますが。

シューマンは偏執狂的な作曲活動をする傾向がありました。ひとつのジャンルに拘るととことんそのジャンルを作曲しまくるという性癖があったようです。1841年は交響曲の年と言われていて第4番第1番が作曲されていますし翌年はピアノ五重奏曲をはじめとする室内楽曲が集中的に作曲されています。

1940年は歌曲の年といわれていて、シューマン最初の歌曲集「詩人の恋」をはじめ、リーダークライスop.24op.39、「女の愛と生涯」というシューマンの代表的歌曲が全て作曲されています。

「詩人の恋」はハイネの「歌の本」という詩集の20篇から「美しい五月に」など16編を選んで作曲しています。シューマンらしくピアノ伴奏がただ単に歌の伴奏ではなく、共演と言っても良いほどの豊かな表現力を現しています。

ヴンダーリッヒのテノール、ギーゼンのピアノで、「美しい五月に」です。

2012年7月28日 (土)

今日の音楽 7月28日 ごしきひわ

バロック時代を代表するイタリアの作曲家ヴィヴァルディは1741年7月28日にウィーンで没しています。

ヴィヴァルディはヴァイオリニストであった父親からヴァイオリンを学びサンマルコ大聖堂付きのオーケストラの一員として活動。25歳で司祭となりました。教会に多くの宗教曲や協奏曲を提供する義務があったため作曲も行い、ヴァイオリンのヴィルトーゾとしても活躍しましたが、彼の死後は忘れられた存在になっていきました。20世紀に入って次々と彼の作品が再発見され再評価をされるようになったようです。

非常に速筆で、写譜屋が写譜するより速く作曲したと言われており、協奏曲は500曲、オペラは52、器楽ソナタが73曲と多数の宗教曲が残されています。
数多い協奏曲の中でも、単独楽器のための協奏曲というとヴァイオリンとフルートの協奏曲が今日でも頻繁に演奏されています。ヴァイオリン協奏曲としては「四季」が代表作ですが、フルート協奏曲の代表作は「ごしきひわ」です。

フルートによって鳥の鳴き声を模倣したこの曲はフルート、2本のヴァイオリンとヴィオラ、通奏低音(チェロ、コントラバス、チェンバロで演奏される事が多い)の編成。第2楽章はフルートと通奏低音のみで演奏される牧歌的な曲です。

原曲は、RV90のフルート、オーボエ、ファゴット、ヴァイオリンのみの合奏曲で、この曲を元に数種類の編成の編曲版が作られています。

2012年7月27日 (金)

今日の音楽 7月27日 シャコンヌ

イタリアで生まれドイツで活躍した作曲家ブゾーニは1924年7月27日に亡くなっています。

新古典主義を提唱し作曲の傍らピアニストとしても活躍しています。作曲技法のお手本としたバッハの作品の多くをピアノ独奏用に編曲したり、他の作曲家の作品も編曲、或いは校訂など過去の作品に対する造詣が非常に深い作曲家として知られています。

とりわけ、バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番の終楽章、シャコンヌをピアノ曲に編曲した作品は頻繁に演奏されます。

シャコンヌは、一種の変奏曲で低音進行を元にした繰り返し変奏です。

ミケランジェリのピアノで前半です。

2012年7月26日 (木)

今日の音楽 7月26日 聖金曜日の音楽

ワーグナー最後のオペラ、舞台神聖祝祭劇「パルジファル」は1882年7月26日にバイロイト祝祭歌劇場で初演されました。

中世スペインが舞台の聖杯伝説を元にした宗教的な内容で、ワーグナーの著作権が切れるまではバイロイト以外での上演が禁じられていた作品です。4管編成、弦楽器は16型の大編成です。4時間を超える上演時間がかかり、内容的にも音楽的にも、ワーグナー大好き人間以外にはちょっと苦痛かもしれません。

かく言う私も全曲通しては聞いたことも見たこともありません。

オーケストラの演奏会では、第1幕への前奏曲と、第3幕で演奏される聖金曜日の音楽が単独で演奏されます。聖金曜日とは復活祭に先立つ金曜日の事。キリストの磔を記念する日だそうです。

クナッパーツブッシュ指揮バイエルン放送交響楽団です。

2012年7月25日 (水)

今日の音楽 7月25日 いそしぎ

アメリカの映画監督ヴィンセント・ミネリは1986年7月25日に83歳で亡くなりました。

舞台の演出家から映画界に入りミュージカル映画を中心に作品を残しています。1958年には「恋の手ほどき」でアカデミー監督賞を受賞しています。

1945年には、女優のジュディ・ガーランドと結婚し娘をひとりもうけています。5年後には離婚しましたが、娘は、女優のライザ・ミネリとして活躍しています。

主な監督作品は「踊る海賊」「巴里のアメリカ人」「バンドワゴン」など。
ミュージカル映画以外の作品も監督していますが、1965年の「いそしぎ」は、エリザベス・テイラーリチャード・バートンの結婚後の初共演として話題になりました。また、主題歌のThe shadow of your smileはアカデミー歌曲賞とグラミー賞の最優秀楽曲を獲得し現在ではスタンダードナンバーになっています。

マンハッタン・ジャズ・オーケストラの演奏です。

2012年7月24日 (火)

今日の音楽 7月24日 LA・LA・LA LOVE SONG

シンガー・ソングライター久保田利伸は、1962年7月24日に静岡県で生まれています。

大学卒業後音楽プロデューサーとして音楽業界に入り多くの歌手に楽曲を提供。1986年に自身もレコードデビュー。1989年に発売した初のアルバムがミリオンセラーとなりました。
久保田は、日本にブラックミュージックを定着させた功績が大きい歌手ですが、TVドラマに曲が使われることも多く、露出は非常に多い歌手と言えましょう。

1996年にナオミ・キャンベルとデュエットした「LA LA LA LOVE SONG」がTVドラマの「ロング・バケーション」の主題歌として使われ大ヒットしました。LA LA LAは、久保田の出身地静岡の方言からとったもの。静岡弁では語尾にやたらに「ら」をつけますからね。「いいら」とか「そうら」とか。。。昔会社の先輩が静岡出身で「ら」を連発してました。

2012年7月23日 (月)

今日の音楽 7月23日 ジャンヌの扇

フランスの作曲家ジョルジュ・オーリックは1983年7月23日に亡くなっています。

オーリックはフランス六人組のひとりで、作曲家のサティ、詩人のコクトーを信奉していました。コクトーが映画製作をはじめると映画音楽にも手を染めています。
芸術音楽では、六人組のオネゲルミヨープーランクタイユフェールとの共作で「エッフェル塔の花嫁花婿」の序曲と第9曲を担当、他にも単独でいくつかのバレエ音楽を作曲しています。
映画音楽としては、「赤い風車」(ムーランルージュ)、ローマの休日さよならをもう一度など芸術音楽を遥かに凌ぐ功績を遺しました。

「ジャンヌの扇」は、バレエ学校の経営者でパリの芸術家たちの支援者でもあったジャンヌ・セュボストの依頼によって10人の作曲家が共作した子供向けのバレエ音楽。ラヴェルイベールルーセル、ミヨー、プーランクなど豪華なメンバーが名を連ねています。オーリックは第9曲の「ロンド」を担当しています。

2012年7月22日 (日)

今日の音楽 7月22日 鍛冶屋のポルカ

ヨハン・シュトラウス二世の弟ヨーゼフ・シュトラウスは1870年7月22日に亡くなりました。

音楽的な才能は兄のヨハンを凌ぐと言われ、華やかさではヨハンに一歩譲るものの叙情性溢れた曲を多く遺しました。残念ながら43年という短い生涯で終わったため、ヨハン程の名声は得られませんでしたが後世への影響は大きいものがあったと言われています。

詩情性豊かなワルツに比べてポルカはユーモアに溢れた作品が多く、「休暇旅行にて」「おしゃべりな可愛い口」「女心」「憂いもなく」などの傑作があります。中でも知られているのが「鍛冶屋のポルカ」。1869年3月に金庫メーカーのヴェルトハイム商会の耐火金庫2万個の製造を記念して催した花火大会と舞踏会のために依頼された曲です。

金床を使った曲で(金床は他では、ヴェルディの「トロバトーレ」の鍛冶屋の合唱でも使われています)今年のニューイヤー・コンサートでは指揮者のヤンソンス自身が金床を叩きながら指揮をしていました。

2012年7月21日 (土)

今日の音楽 7月21日 ピース・トゥレイン

イギリスのシンガーソングライター キャット・スティーヴンスは1947年7月21日にロンドンで生まれています。

1960年代後半から活躍し世界中で6000万枚以上の売上げを記録したアーチストですが、1977年に突然イスラムに改宗しユセフ・イスラムと改称して話題になりました。
1970年に「白いバラ」をヒットさせアルバム「父と子」がゴールドディスクになってブレイク。1971年に発売したアルバム「ティーザー・アンド・ファイアー・キャット」は全米第2位になり、そこから「雨に濡れた朝」「ピース・トゥレイン」「ムーンシャドウ」などのヒット曲が生まれています。

イスラムに改宗してからはしばらく音楽活動は停止していましたが2006年に復帰し活動を続けています。

「ピース・トゥレイン」は、キャット・スティーヴンスのひとつの側面の絶叫型の歌。素朴な歌い方の「白いバラ」や「雨に濡れた朝」とは異なる側面を見せる曲です。

2012年7月20日 (金)

今日の音楽 7月20日 哀愁のヨーロッパ

ロック・ギタリストのカルロス・サンタナは1947年7月20日に生まれました。

メキシコで生まれ15歳でアメリカに移住。ブルースやラテンジャズに傾倒し1966年にサンタナブルースバンドを結成。1969年にコロンビアレコードと契約を機にグループ名をサンタナとしてデビュー。泣くような心に迫る音色でジャズギタリストのトップスターとなりました。

「哀愁のヨーロッパ」は「ブラック・マジック・ウーマン」と並ぶサンタナの代表作で1976年に発売した「アミーゴ」の中の曲です。

2012年7月19日 (木)

今日の音楽 7月19日 サイボーグ009

石ノ森章太郎の漫画「サイボーグ009」は1964年7月19日から少年キングで連載開始されました。

ブラックゴーストという死の商人に武器を提供するグループによって、試験的にサイボーグ化された9人の戦士たちが脱走し、ブラックゴーストと戦う様子を描いた作品で、9人というのは野球のナインを意識したそうです。それぞれの戦士の国籍、前身及びサイボーグ化された能力も多種多様でした。

001・・・イワン・ウィスキー 0歳のロシア人。成人の10倍の脳の働きとエスパー能力
002・・・ジェット・リンク  イタリア系アメリカ人。ギャングのリーダー。飛行能力
003・・・フランソワーズ・アルヌール フランス人。バレリーナ。聴力と透視力、遠視力
004・・・アルベルト・ハインリヒ ドイツ人。全身が武器。長距離トラックの運転手
005・・・ジェロニモ・ジュニア ネイティヴ・アメリカン。100万馬力の怪力。作業員。
006・・・張々湖(チャンチャンコ) 中国人。高熱火炎を放射。レストラン経営
007・・・グレート・ブリテン イギリス人。変身。俳優
008・・・ピュンマ アフリカ人。深海での活動ができる。奴隷
009・・・島村ジョー 日本人と外人のハーフ。全ての能力。レーサー。

主題歌は小杉太一郎作曲です。

2012年7月18日 (水)

今日の音楽 7月18日 Heart and Soul

日本の女性ロックシンガー浜田麻里は1962年7月18日に生まれています。

1983年プロ・デビューし、女性ハードロック・シンガーの旗手として活躍。次第にポップな雰囲気も取り入れた幅広い音楽を取り上げるようになり、ファン層を広げて行きました。
1988年のソウル・オリンピックのNHK放送のイメージソングとして「ハート・アンド・ソウル」が取り上げられると更にステップ・アップ。1989年「Return to myself~しない、しない、ナッツ」がオリコンナンバーワンに輝きました。その後もコンスタントにCDを発売し活動を続けています。作詞は浜田麻里本人です。

2012年7月17日 (火)

今日の音楽 7月17日 小牧神の入場

フランスの作曲家ガブリエル・ピエルネは1937年7月17日に亡くなっています。

ピエルネは、パリ音楽院でマスネに作曲法をフランクにオルガンを学び、フランクの死後は後継として聖クロチルド教会のオルガニストとして活躍。その後コロンヌ管弦楽団の指揮者としてラヴェルの「ダフニスとクロエ」第1組曲、ストラヴィンスキーの「火の鳥」をはじめ、ミヨールーセルなどの曲を多く初演しています。

.印象主義的な和声と、ロマン派音楽を併せ持つ音楽を作曲していますが、現在ではあまり知られた曲は残されていません。その中で知られているのが子供向けのバレエ「シダリーズと牧羊神」の中の「小牧神の入場」です。子供向けの内容のバレエなので、とても可愛らしい平易な曲ですが印象主義的な雰囲気は感じられる曲です。

2012年7月16日 (月)

今日の音楽 7月16日 三枚の写真

現代最高の作詞家のひとり、松本隆は1949年7月16日に生まれています。

細野晴臣大滝詠一鈴木茂と結成したはっぴいえんどで作詞を担当していた松本隆は解散後、アグネス・チャンの「ポケットいっぱいの秘密」で本格的に歌謡界に作詞家デビュー。

太田裕美の「木綿のハンカチーフ」のヒットで作詞家としての地位を確立し、その後は数々のヒット曲を作り、阿久悠に続く日本を代表する作詞家となりました。特に松田聖子には138曲もの曲を提供し数々のヒットを生んだ事でも知られています。

代表曲を挙げるだけでも大変なので作品を知りたい方はこちらを見てもらうとして、

「三枚の写真」は「まちぶせ」でデビューした三木聖子の3枚目にして最後のシングル。「まちぶせ」同様石川ひとみにカバーされています。
2歳年上の男性との終わった恋を三枚の写真を元に回想する歌で、1コーラスごとに、16歳の夏、17歳の秋、20歳の春に分けて情景や心理描写を行っている物語性の強い曲です。

2012年7月15日 (日)

今日の音楽 7月15日 サムウェア・アウト・ゼア(アメリカ物語のテーマ)

アメリカのミュージシャン、リンダ・ロンシュタットは1946年7月15日にアリゾナ州ツーソンで生まれました。

父親がミュージシャンだったリンダは自然と音楽の世界に入り、大学を中退してバンド活動を行いましたがパッとせず。但し当時からリンダは注目されていて解散後の1969年にすんなりとソロデビューを果たしています。当時あまり売れていなかったミュージシャンの曲を多く取り上げて1970年に「ロング・ロング・タイム」がヒット。この頃のバックバンドが後にイーグルスとして世に知られるバンドになっていきます。コケティッシュな容姿と声量・声の艶にも恵まれ、1974年の「悪いあなた」の大ヒットでトップシンガーになりました。

1986年には長編アニメ映画「アメリカ物語」の主題歌Somewhere out there をジェームズ・イングラムとのデュエットでヒットさせています。声量豊かな二人のデュエットなのですが、曲自体は抑えた雰囲気の曲。こういう曲でも豊かな声量はメリットになるという見本のような曲です。個人的には、大好きな映画音楽のひとつです。

2012年7月14日 (土)

今日の音楽 7月14日 天国への扉

アメリカ西部開拓時代のアウト・ロー、ビリー・ザ・キッドは1881年7月14日に保安官パット・ギャレットに射殺されました。

既に、伝説となっているビリー・ザ・キッドは非常に人気が高かったようですが、単なる殺人鬼に近い人物で思想的な背景なども浮かんでこないのですが、アメリカでは何故かこういう類の人物が人気が高いようです。ジェシー・ジェームズや「俺たちに明日はない」で知られるボニーとクライドが代表的な人気アウトローたちですね。

ビリー・ザ・キッドも彼を主人公として多くの映画が作られました。サム・ペキンパーが監督した映画で、ペキンパーの西部劇としては大変に地味な作品でした。ミュージシャンのクリス・クリストファソン演じるキッドと、ジェームズ・コバーン演じるキッドの友人でもあったパット・ギャレットの間の葛藤をメインに描いていて、あまりドンパチが多くないのがその理由かな。ミュージシャンでもありクリストファソンの妻でもあったリタ・クーリッジがキッドの恋人役で出演していました。

この映画全編にわたって、ボブ・ディランの音楽が使われています。ボブ・ディラン自身も友人役で出演していましたが・・・。主題歌は「天国への扉」。素朴なディランの特徴が良く出ている曲です。

2012年7月13日 (金)

今日の音楽 7月13日 勝利の父

フランスの作曲家ルイ・ガンヌは1923年7月13日に亡くなっています。

ガンヌといえば、行進曲「ロレーヌ」や勝利の父などの行進曲が有名なのですが、実は劇場指揮者で、オペレッタの作曲が本業でした。パリ音楽院でフランクマスネに師事しフランスの劇場の指揮者を歴任し、その間に「軽業師」など数多くのオペレッタを作曲しています。

残念ながらフランス以外では、オペレッタの作曲家として知る人は殆どいないようですが、ロレーヌ行進曲はフランスを代表する行進曲として知られるほどの作品です。勝利の父も同様に親しみやすいメロディの行進曲です。

2012年7月12日 (木)

今日の音楽 7月12日 トリオ・ソナタハ短調(クヴァンツ)

18世紀を代表するフルートの名演奏家で作曲家のヨハン・ヨアヒム・クヴァンツは1773年7月12日に亡くなっています。

少年時代にヴァイオリン、チェンバロ、オーボエなどを学んで20歳を過ぎてからフルートを学び始め、その後はフリードリヒ大王のフルート教師として活躍しました。この頃のフリードリヒ大王の宮廷には、チェンバロを担当したC.P.E.バッハ、ヴァイオリンのグラウンベンダなどの名手がいて、クヴァンツはフルートの曲だけでなく、トリオソナタも多く作曲しています。

ハ短調のトリオソナタはフルート、オーボエと通奏低音のためのソナタで哀愁を帯びた第1楽章の旋律は秀逸です。

2012年7月11日 (水)

今日の音楽 7月11日 ルカ

アメリカのシンガーソングライター、スザンヌ・ベガはサンタモニカで1959年7月11日に生まれています。

生まれてすぐにニューヨークに移り住み14歳ごろから作詞をはじめ、大学時代にはグリニッジヴィレッジの劇場で歌うようになりました。1985年にレコード・デビューし、社会批判を含んだ内省的な音楽が大衆に受け入れられていきます。

大ヒットした「ルカ」の後も、彼女の音楽はロックやボサノバの傾向を取り入れるなど常に進化しています。

「ルカ」は児童虐待を子供の視点から歌った特異な曲です。虐待を直接的な表現ではなく仄めかしながら、自分が悪いから・・・という歌詞で逆説的に児童虐待を非難している曲ですね。

2012年7月10日 (火)

今日の音楽 7月10日 モスクワの思いで

ヴァイオリニストで作曲家のヘンリク・ヴィエニャフスキーは1835年7月10日に生まれています。

8歳でパリ音楽院に入学し13歳から演奏家として活躍しました。驚異的な技巧と情熱的で華麗な演奏で知られておりポーランドを代表する音楽家のひとりと数えられています。

作曲家としては、ヴァイオリンの協奏的作品とヴァイオリン独奏のための曲を数多く作曲しています。中でもヴァイオリン協奏曲第2番は、これぞロマン派のヴァイオリン協奏曲というロマンチックな作品として知られています。

1851年から1853年にかけてロシアを演奏して回っている最中に当時大流行していた「赤いサラファン」のメロディを使った幻想曲で、ピアノ伴奏版とオーケストラ伴奏版があります。「赤いサラファン」は今ではロシア民謡とされるほど親しまれている曲ですので、聴けばわかる曲だと思いますよ。

チェボタリョーワのヴァイオリンです。

2012年7月 9日 (月)

今日の音楽 7月9日 春の交響曲

ブリテン作曲の春の交響曲は1949年7月9日に初演されました。

ソプラノ、アルト、テノールの独唱と混声合唱及び少年合唱とオーケストラのための交響曲で、12曲からなっていますが、交響曲に相当する4つの部分に分けられています。

失楽園で知られるミルトンなどの14のイギリスの詩が用いられています。第1部5曲、第2部と第3部が3曲で、第4部は1曲で構成されています。

春の交響曲という題名ですが、歌詞は「春」を歌ったものが多いものの音楽自体は春のイメージとはちょっと遠い音楽です。

第3部(第9曲)のわが5月はいつ来るのかです。

2012年7月 8日 (日)

今日の音楽 7月8日 太平記

作曲家三枝成彰は1942年7月8日に生まれています。

作曲家としてよりもテレビの司会などで名を上げた人ですが、東京芸大作曲家を首席で卒業した優れた作曲家です。映画やテレビなどの音楽も数多く手がけていますが、純音楽の世界では当初は十二音技法を駆使した前衛音楽の先鋒でした。1980年頃から、人の心に届かない音楽を作る事に疑問を感じ、ロマン派的な手法に変わっていき、美しいメロディを持つ曲を作曲するようになりました。
オペラなどは自らがプロデュースを兼ねて演奏を行うという精力的な活動を行っています。

商業音楽では、ガンダムシリーズ(Z,ZZなど)の作曲家としても知られています。

NHKの大河ドラマの音楽は、1991年の太平記と1994年の花の乱の2作品の音楽を担当しました。太平記は鎌倉時代末期から南北朝時代を描いた足利尊氏を主人公とした作品で原作は吉川英治の「私本太平記」。大河ドラマでも、皇室が積極的に政治に関与し、後醍醐天皇が武士政権に敗れるという微妙な時代であったためタブー視されていて取り上げられる事が無かった南北朝時代を扱ったという画期的な作品でした。花の乱も、室町時代の日野富子を主人公にした作品でしたので、三枝はこの時代の作品2作品を担当したことになります。

2012年7月 7日 (土)

今日の音楽 7月7日 想い出のフォトグラフ

元ビートルズのリンゴ・スターは1940年7月7日に生まれています。

リヴァプールで生まれたリンゴ・スターはビートルズがデビューする直前の1962年8月にメンバーに加わり、メンバーの中でも最も穏やかで人格者という事から確執の生まれたメンバー間に入って繋ぎ役にもなっていたと言われています。
解散前の1970年にシングル「センチメンタル・ジャーニー」を発売しソロ活動をスタート。解散後の1973年には初のオリジナルアルバム「リンゴ」がヒットしています。「おかしなおかしな石器人」などの映画にも出演し、俳優としても活躍をしています。

「想い出のフォトグラフ」は1973年9月にアルバム「リンゴ」の先行シングルとして発売された曲で、ジョージ・ハリソンとの共作の曲。全米ナンバーワンに輝いたポップな曲です。

2012年7月 6日 (金)

今日の音楽 7月6日 ある貴紳のための幻想曲

スペインの作曲家ホアキン・ロドリーゴは1999年7月6日にマドリードで亡くなりました。

3歳の頃にジフテリアに罹り失明してしまったロドリーゴですが、8歳になってからピアノとヴァイオリンの勉強を始め、パリでデュカスに作曲を学び1924年に「子供のための5つの小品」という管弦楽曲でスペイン国家賞を受賞しました。1939年に作曲した「アランフェス協奏曲」が成功しギターのための協奏曲としては最も知られる曲になり、特に第2楽章のアダージョは20世紀の音楽の中で最もポピュラーな曲になったわけです。

ある貴紳のための幻想曲は、ギタリストのセゴビアの委嘱で作曲されたギターと管弦楽のための作品です。古典的な協奏曲の形式にとらわれない、自由な形式の4つの楽章からできており17世紀のスペインの作曲家ガスパル・サンスのギター教則本に含まれている曲から6つの舞曲を選んで素材として使いました。題名の貴神はサンスを指すともセゴビアを指すとも言われています。

第1楽章 ビリャーノとリチェルカーレ
第2楽章 エスパニョレータとナポリ騎兵隊のファンファーレ
第3楽章 たいまつの踊り
第4楽章 カナリオ
から出来ています。

イエペスのギターで第4楽章です。

2012年7月 5日 (木)

今日の音楽 7月5日 科特隊のテーマ

脚本家の金城哲夫は1938年7月5日に沖縄で生まれています。

1963年に円谷プロダクションに入社し「ウルトラQ」「ウルトラマン」「怪獣ブースカ」「ウルトラセブン」など黎明期の特撮作品を支えた脚本家として活躍しましたが、その後「マイティ・ジャック」が1ケタの平均視聴率で低迷し、「怪奇大作戦」もウルトラシリーズ程視聴率が稼げず円谷プロは経営難に陥りました。その責任を取って、金城は退社、沖縄に戻って地元で活躍していましたが、泥酔の上の不慮の事故により1976年に37歳で亡くなっています。

ウルトラQでは28作品中ガラモンの出てくる「ガラダマ」をはじめ12作品、ウルトラマンでは39作品中ジェロニモンの登場する「小さな英雄」など13作品、ウルトラセブンでは49作品中名作の誉れ高いメトロン星人の登場する「狙われた街」など14作品の脚本を担当しています。

ウルトラマンの挿入曲「科学特捜隊のテーマ」です。

2012年7月 4日 (水)

今日の音楽 7月4日 故郷の人々(スワニー河)

1826年7月4日は、アメリカの作曲家スティーヴン・フォスターの誕生日です。

フォスターは19世紀のアメリカを代表する歌曲作曲家です。フォスターと言えば何だか貧しくて庶民的な作曲家という印象があるのですが、実は比較的裕福な家庭で生まれ育っていて、両親も音楽的な素養があった為、幼少時から音楽の才能に恵まれた子供だったようです。

38歳という若さで事故死するのですが、最期は貧困と酒に溺れる生活でした。1855年に両親、兄のダニングと続けざまに亡くなった事で困窮生活に陥り、金持ちの息子で末っ子というボンボンにはそれが耐えきれなかったのでしょうか。印税も大した金額を受け取ってはいなかったようで、当時からアメリカ国内で愛されていた音楽の作曲家であったにもかかわらず収入は大した事が無かったようです。

フォスターの曲といえばパーラーソングとミンストラル歌曲(白人が黒人のように顔を黒く塗って黒人霊歌などを歌うショーの音楽)。フォスター自身は南部での生活は殆ど経験がありませんでしたが、黒人の多くいる環境で育ったかのような音楽を数多く作曲しています。

数多い歌曲の中でも、日本で広く親しまれているのが「スワニー河(故郷の人々)」です。1851年に作曲され、遥か故郷を離れたプランテーションで奴隷として働く黒人の想いを歌った曲です。

ロバート・ショウ合唱団です。

2012年7月 3日 (火)

今日の音楽 7月3日 里見八犬伝

映画監督深作欣二は1930年7月3日に生まれています。

茨城県水戸市に生まれ日大藝術学部卒業後1953年東映入社。1961年に「風来坊探偵 赤い谷の惨劇」で監督デビューを果たしました。1973年からスタートした「仁義なき戦い」シリーズで日本を代表する監督のひとりになりました。その後の「バトル・ロワイヤル」など暴力を描く映画が多く暴力的な映画を撮る監督と見られがちですが、本人は暴力を描く事で暴力を否定するという信念で作品を作っていました。

そういう暴力的な映画だけでなく、「復活の日」「青春の門」「魔界転生」「蒲田行進曲」「火宅の人」などの文芸作品の監督も手がけており、その多くが大ヒットしています。

1983年に公開された「里見八犬伝」は、滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」を翻案した鎌田敏夫の「新・里見八犬伝」を映画化したもので特殊メークを本格的に使用した映画でした。この映画は薬師丸ひろ子がセーラー服を脱ぎ捨てた初の映画で、真田広之とのラヴシーン(大した事はありませんでしたが)が話題になりました。

主題曲の ジョン・オバニオンが歌った「八剣士のテーマ」です。

2012年7月 2日 (月)

今日の音楽 7月2日 女性(南沙織)

歌手南沙織は1954年7月2日に沖縄で生まれました。

1971年に「17才」でデビュー。当時はまだ沖縄は本土復帰直前で、そのこともあって沖縄が注目されている時期にもはまり、50万枚を超えるヒットを記録。日本のアイドル第1号とも言われる存在になりました。

当時は、私個人はあんまり好きでは無かったのですが、1974年の「女性」のヒットあたりから歌唱力もかなり向上して心を聴かせる歌手として聴くようになりました。心を聴かせるという事もあって岩崎宏美泉谷しげるやくみつる大岡昇平など著名人の中でも彼女のファンが多く、中でもよしだたくろうは彼女のために「シンシア」(シンシアは彼女の洗礼名で、ニックネームとして使われていました)という曲を捧げています。

1978年に上智大学での学業に専念するために引退。その後写真家の篠山紀信と結婚し、子育てが終わってからも時折活動する程度になっています。

潮風のメロディ」、「早春の港」「愛はめぐり逢いから」「木枯らしの精」「Ms.」(B面のさよならにかえて が好きです)と、「女性」が最も好きな曲です。

女性は、1974年の最後のヒット曲で、南沙織のヒット曲の殆どを送り出した有馬三重子筒美京平コンビの作品です。特に有馬三重子の詩がとても美しい曲でした。

2012年7月 1日 (日)

今日の音楽 7月1日 波止場

男優のマーロン・ブランドは2004年7月1日に亡くなっています。

幼少の頃から問題児だったマーロン・ブランドは、俳優となっても型破りで扱いにくい俳優として知られていました。
ブロードウェイの「欲望という名の電車」で注目され「男たち」で映画デビュー。映画化された「欲望という名の電車」で大スターの座に駆け上りました。1954年に「波止場」でアカデミー主演男優賞を獲得しましたが、その後父親の事業の失敗などから、それまで作品を厳選していたブランドも、作品を選ばずに出演するようになった事から次第に評価が下がって行きました。

1972年に「ラスト・タンゴ・イン・パリ」と「ゴッド・ファーザー」で復活、ゴッドファーザーでは再度アカデミー賞を獲得(受賞は拒否)しています。撮影には遅れて来る、台詞を覚えてこない、ギャラが異常に高い、共演した女優には手を出すなどで、その演技力は認められていたものの、その後の出演作は決して多くはありませんでした。

マーロン・ブランドがアカデミー賞を獲得した「波止場」の音楽はレナード・バーンスタインが作曲しています。組曲にもされて演奏されることもあります。

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