今日の音楽 7月6日 ある貴紳のための幻想曲
スペインの作曲家ホアキン・ロドリーゴは1999年7月6日にマドリードで亡くなりました。
3歳の頃にジフテリアに罹り失明してしまったロドリーゴですが、8歳になってからピアノとヴァイオリンの勉強を始め、パリでデュカスに作曲を学び1924年に「子供のための5つの小品」という管弦楽曲でスペイン国家賞を受賞しました。1939年に作曲した「アランフェス協奏曲」が成功しギターのための協奏曲としては最も知られる曲になり、特に第2楽章のアダージョは20世紀の音楽の中で最もポピュラーな曲になったわけです。
ある貴紳のための幻想曲は、ギタリストのセゴビアの委嘱で作曲されたギターと管弦楽のための作品です。古典的な協奏曲の形式にとらわれない、自由な形式の4つの楽章からできており17世紀のスペインの作曲家ガスパル・サンスのギター教則本に含まれている曲から6つの舞曲を選んで素材として使いました。題名の貴神はサンスを指すともセゴビアを指すとも言われています。
第1楽章 ビリャーノとリチェルカーレ
第2楽章 エスパニョレータとナポリ騎兵隊のファンファーレ
第3楽章 たいまつの踊り
第4楽章 カナリオ
から出来ています。
イエペスのギターで第4楽章です。
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