今日の音楽 7月28日 ごしきひわ
バロック時代を代表するイタリアの作曲家ヴィヴァルディは1741年7月28日にウィーンで没しています。
ヴィヴァルディはヴァイオリニストであった父親からヴァイオリンを学びサンマルコ大聖堂付きのオーケストラの一員として活動。25歳で司祭となりました。教会に多くの宗教曲や協奏曲を提供する義務があったため作曲も行い、ヴァイオリンのヴィルトーゾとしても活躍しましたが、彼の死後は忘れられた存在になっていきました。20世紀に入って次々と彼の作品が再発見され再評価をされるようになったようです。
非常に速筆で、写譜屋が写譜するより速く作曲したと言われており、協奏曲は500曲、オペラは52、器楽ソナタが73曲と多数の宗教曲が残されています。
数多い協奏曲の中でも、単独楽器のための協奏曲というとヴァイオリンとフルートの協奏曲が今日でも頻繁に演奏されています。ヴァイオリン協奏曲としては「四季」が代表作ですが、フルート協奏曲の代表作は「ごしきひわ」です。
フルートによって鳥の鳴き声を模倣したこの曲はフルート、2本のヴァイオリンとヴィオラ、通奏低音(チェロ、コントラバス、チェンバロで演奏される事が多い)の編成。第2楽章はフルートと通奏低音のみで演奏される牧歌的な曲です。
原曲は、RV90のフルート、オーボエ、ファゴット、ヴァイオリンのみの合奏曲で、この曲を元に数種類の編成の編曲版が作られています。
« 今日の音楽 7月27日 シャコンヌ | トップページ | 今日の音楽 7月29日 詩人の恋 »
コメント