今日の音楽 6月25日 交響曲第2番「讃歌」
メンデルスゾーンの交響曲第2番変ロ長調「讃歌」op.52は、印刷技術発明400年を記念する祝典のために作曲され1840年6月25日にライプツィヒ聖トーマス教会で初演されました。
メンデルスゾーンの交響曲は全部で5曲ありますが、番号は出版順であり作曲順ではありません。この第2番は第3番「スコットランド」の前に作曲された4番目の交響曲になります。
この曲は、メンデルスゾーン自らが交響カンタータと呼ぶ声楽つきの交響曲でソプラノ独唱が2人、テノール独唱1人と合唱が入りますが、オーケストラはメンデルスゾーンらしい2管編成で、第5番「宗教改革」同様トロンボーンが加わっています。従来トロンボーンは教会音楽とは切っても切れない繋がりがあった楽器ですので、「讃歌」と「宗教改革」という2曲の宗教色の強い曲には使ったのでしょう。
曲は2部構成で、第1部が3つの楽章からなるシンフォニア、第2部が終楽章にあたるわけですが、9曲からなるカンタータとなっています。この作り自体多分にベートーヴェンを意識したものです。
演奏には60~70分という長大な時間がかかるため、なかなか演奏の機会は多くはないですが、2管編成とは思えない堂々とした曲です。
冒頭です。
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