今日の音楽 6月22日 樅の木は残った
1903年6月22日は作家山本周五郎の誕生日です。
山本周五郎は山梨県初狩の生まれで、水害によって村が壊滅して上京。そこで質屋山本周五郎商店で働き、物書きとして自立するまで周五郎(本名は清水三十六)を物心両面で支えてくれた感謝の気持ちもあり、ペンネームとするようになったそうです。
周五郎は、歴史小説や時代小説では日本を代表する作家のひとりになり、特に市井の名も無い庶民や流れ者を主人公に描いた作品で本領を発揮しています。
歴史小説の代表作が、伊達騒動を扱った「樅の木は残った」です。江戸時代初期に仙台伊達藩で起こったお家騒動を、それまで稀代の悪人とされていた原田甲斐を、幕府のお取り潰しから伊達家を守るために尽力した忠臣として描いたもので、1970年に放映されたNHKの大河ドラマでは主人公原田甲斐を平幹二郎が演じて大河ドラマの中でも傑作のひとつと言われています。
音楽は依田光正が担当し、テーマ曲は岩城宏之指揮NHK交響楽団によって演奏されました。
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