今日の音楽 6月13日 ピアノ協奏曲第17番(モーツァルト)
モーツァルトのピアノ協奏曲第17番は1786年6月13日にウィーンで初演されています。
作曲された1784年頃はモーツァルトが生涯で最も充実していた時期で、第14番から第19番までが一気に作曲されています。この第17番は弟子の女性ピアニスト バルバラ・ブロイアーのために作曲されたもので、この初演も彼女のピアノで彼女の家で行われました。
弟子に配慮してか、難易度は低めに書かれていますが、この時期の6つのピアノ協奏曲の中ではモーツァルト自身も最も高い自己評価をしている曲で、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番は、この曲を意識して作曲されたといわれています。20世紀の作曲家メシアンもこの曲を、モーツァルトの作品の中で最も美しく変化に富んだ作品で、特に第2楽章のひとつだけでモーツァルトの名を不滅にするのに十分であると讃えています。
バーンスタインの弾き振りです。
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