今日の音楽 6月11日 ホルン協奏曲第1番
リヒャルト・シュトラウスは1864年6月11日に生まれています。
シュトラウスといえば、オペラと管弦楽曲の作曲家として名を残していますが、協奏曲も少々作曲しています。と言っても、本格的なものはオーボエ協奏曲と2曲のホルン協奏曲だけですが。
シュトラウスは、父親がホルン奏者だったことから、ホルンには特別な愛着があったようで、数少ない協奏曲の内の2曲がホルンという事も、その影響によるものだと言えるでしょう。第1番は、初期に書かれた曲で、まだ父親が健在だったが、高齢のため初演は父親の弟子のホルンと自身のピアノ伴奏で行われ、その譜面は父親に献呈されています。その後出版された管弦楽伴奏の譜面はオスカー・フランツに献呈されました。
はっきり言って、シュトラウスらしくない古典的な手法の曲で、冒頭のアルペンホルンを髣髴とさせるメロディが主題。その後は3つの楽章切れ目無く演奏されますが、この冒頭のインパクト(シュトラウスらしくないという意味)が強くて、後はあまり覚えていません(笑)。シュトラウスは晩年モーツァルトを学んで古典への回帰を模索していますが、この曲はまだそれ以前の曲。ですが、モーツァルトっぽいですね。
第1楽章。タックウェルのホルンでNHK交響楽団です。
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