今日の音楽 5月11日 夜明けの歌
1992年5月11日は作曲家いずみたくの命日です。
東京で生まれたいずみたくは、鎌倉アカデミア演劇科、舞台芸術学院を経てダンプの運転手などをしながら、芥川也寸志に師事し作曲を学びました。
歌謡曲から交響曲まで幅広い範囲の音楽を作曲しました。ミュージカルにも力を注ぎミュージカル俳優の育成にも情熱を注いで、1989年には参議院議員となりましたが芸術文化への予算増額に力を注いでいる半ばに病に倒れ、亡くなっています。
レコード大賞を受賞した、佐良直美の「いいじゃないの幸せならば」をはじめ15000曲にものぼる曲を作曲している多作家です。
その他の作品としては「太陽がくれた季節」「宇宙少年ソラン」「ゲゲゲの鬼太郎」「見上げてごらん夜の星を」「世界は二人のために」「いい湯だな」「恋の季節」などの歌謡曲、アニメソング、「手のひらを太陽に」などの童謡、「チョコレートは明治」などのCMソングなど。
「夜明けの歌」は作詞が岩谷時子で、1963年の日本テレビ系列のドラマ「ぼうや」の主題歌として作曲され翌年に岸洋子がカバーしてレコード大賞の歌唱賞を獲得した曲です。高度成長期時代の、希望に満ちた夜明けが歌われた曲で、単純な構成ですがとても叙情的な曲です。
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