今日の音楽 4月8日 悪魔のトリル
18世紀を代表するヴァイオリニストで作曲家のジュゼッペ・タルティーニは1692年4月8日に誕生しています。
フランシスコ会の修道士をめざして音楽教育を受けていたタルティーニですが結婚相手にパトロンがいて、パトロンによって誘拐の訴追を受け逃げ込んだアッシジの聖フランシスコ修道院でヴァイオリンを習得します。ヴェラチーニの演奏を聴いて自分の未熟さを悟ったタルティーニは、その後猛練習をしたそうです。
作曲家としてのタルティーニは、ヴァイオリン協奏曲やヴァイオリンソナタといった、ヴァイオリンの曲が殆どですが、最も有名な曲がヴァイオリンソナタ「悪魔のトリル」。タルティーニが夢の中で悪魔に魂を売って伝授されたダブルストップのトリルから名付けられたという説もありますが、悪魔的な難しさのトリルという事が本当のところでしょう。
いずれにしても、第3楽章に出てくる、このトリルは現在でも難曲のひとつとしてヴァイオリニスト必須曲のひとつなので、当時としては物凄い難易度だったんでしょうね。
ムターのヴァイオリンで第3楽章です。
« 今日の音楽 4月7日 筑後川 | トップページ | 今日の音楽 4月9日 オリエント急行殺人事件 »
コメント