今日の音楽 4月4日 汽車ぽっぽ
作曲家本居長世は1885年4月4日に生まれています。
本居長世は江戸時代の有名な国学者本居宣長の6代目の子孫で、東京音楽学校を卒業後日本の伝統音楽の補助教員として学校に残りました。その後ピアノ科の助教授になりピアニストを目指しましたが指の怪我で断念し日本の伝統音楽と西洋音楽を融合させる作品を発表していきます。
作品には「七つの子」「青い眼の人形」「赤い靴」など野口雨情の作詞によるものが多いのですが、「汽車ぽっぽ」は本居長世自身で作詞作曲した歌です。作曲は昭和2年で、当時はまだ丹那トンネル開通前で、東海道線が現在の御殿場線ルートを通っていた頃の、御殿場ルートの急勾配を補助機関車をつけた蒸気機関車が駆け上っていく様子を歌ったものです。
汽車を歌った童謡はいくつかありますが、「汽車」(今は山中、今は浜)や、「汽車ポッポ」(汽車汽車シュッポシュッポ)と混同されてしまいます。この「汽車ぽっぽ」は お山の中行く汽車ポッポ・・・です。
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