今日の音楽 4月27日 交響曲第4番「法悦の詩」
作曲家スクリャービンは1915年4月27日に虫刺されを原因とする膿傷による敗血症で亡くなっています。
モスクワの軍人貴族の家庭に生まれ幼い頃よりピアノを習い始めました。陸軍兵学校に進学しましたが、体が弱く、楽才が認められモスクワ音楽院への通学が認められタネーエフらに師事。その後正式にモスクワ音楽院に入学しアレンスキーらに師事ました。同級生にラフマニノフがいて当時はピアノはスクリャービン、作曲はラフマニノフが有望視されていたようです。
1900年ごろからニーチェに憧れるようになり超人思想に共鳴し作品にもそれが反映されるようになります。
スクリャービンは自らが卓越したピアニストであったため、ピアノ作品が非常に多いのですが、少ないながらも管弦楽曲を作曲しています。その代表作が交響曲第4番「法悦の詩」です。スクリャービンが神秘主義に傾倒した晩年の作品の中でも中心的な曲で、「法悦」はエクスタシーと理解すれば良いと思われます。
オルガン、ハープ、チェレスタを含んだ4管編成の大オーケストラの曲で、単一楽章からなる交響詩的な作品です。神秘和音を多用した無調性音楽で音楽的にもセクシャルな内容の20分ほどの曲です。
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