今日の音楽 4月22日 交響曲第7番(ドヴォルザーク)
ドヴォルザークの交響曲第7番ニ短調op.70は、ドヴォルザーク自身の指揮でロンドンのセント・ジェームズ・ホールで1885年4月22日に初演されました。
ブラームスを尊敬していたドヴォルザークは、それまで6曲の交響曲を作曲していましたが、ブラームスの延長線上という感は拭い得ないものでした。この交響曲第7番は、ブラームスの影響は相変わらず大きいものの、自分自身で消化して自身の音楽に歩み始めた作品と言えるものです。1883年にブラームスの交響曲第3番の初演を聴いて感銘を受けたドヴォルザークは、こういう作品を作りたいと感じて作曲したものですので、ところどころにその影響を感じさせますが、スラヴ的な雰囲気を残しながら、もっと普遍的な音楽を完成させました。
特に第2楽章の牧歌的な雰囲気はドヴォルザークの交響曲の中でも最も美しく、特に導入部から主部に移行する最初のクライマックスは、それまでのドヴォルザークの緩徐楽章とはちょっと違う雰囲気を出しています。
« 今日の音楽 4月21日 そよ風のくちづけ | トップページ | パイオニア交響楽団第23回定期演奏会に向けて・1 »
« 今日の音楽 4月21日 そよ風のくちづけ | トップページ | パイオニア交響楽団第23回定期演奏会に向けて・1 »
コメント