今日の音楽 4月19日 椰子の実
作曲家で、大中恩の父親である大中寅二は1896年4月19日に誕生しています。
1920年に同志社大学入学、その年に日本基督教団霊南坂教会のオルガニストになりました。その後山田耕筰に師事して作曲を学びました。オルガニストが長かったこともあり、オルガン曲や賛美歌など教会音楽を多く作曲しています。
最も知られている曲は、島崎藤村の詩に曲をつけた「椰子の実」です。民俗学者の柳田國男が大学時代に伊良湖岬に滞在し、風の強かった翌朝は黒潮に乗って椰子の実が漂着したことから、日本人のルーツは南洋諸島だと確信したという話から、故郷の南の国の椰子の木を離れて遠く日本まで来てしまった椰子の実が、いつかは故郷に帰りたいと願っているという故郷への思いを椰子の実を擬人化して詠んだ詩で、NHKからの依頼で1936年7月に完成させた歌です。
倍賞千恵子さんの歌です。
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