今日の音楽 4月15日 オンブラ・マイ・フ(ラルゴ)
ヘンデルの歌劇「セルセ」は1783年4月15日に初演されています。
ヘンデルは数多くのオペラやオラトリオを書いており、その多くが歴史や聖書に基づくものです。「セルセ」は、紀元前5世紀のアケメネス朝ペルシアの王クセルクセス1世のことです。クセルクセス1世は歴史上重要なサラミスの海戦でギリシアに大敗した王ですが、このオペラでは婚約者のいるセルセが弟の恋人に横恋慕してすったもんだの末、婚約者の献身でセルセが心を入れ替えるという喜劇で、歴史とは何の関係も無いお話です。
このオペラ自体は、あまり上演されることはありませんが、何と言っても冒頭でセルセが歌う「オンブラ・マイ・フ」(懐かしい木陰)がヘンデルのラルゴとしてクラシックのみならず、ポピュラー音楽にも取り入れられて知られている事でしょう。また、この曲は世界で始めて電波に乗った音楽(ラジオ放送された曲)として知られています。1906年の実験放送のことです。
元々は、セルセの歌でカストラートによって歌われていましたが、現在は女声で歌われることが多い曲です。
キャスリーン・バトルの歌です。
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