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2012年4月27日 (金)

パイオニア交響楽団第23回定期演奏会に向けて・5 ローマの松

レスピーギという作曲家は、色彩感溢れるオーケストレーションで知られています。それと共に、古典的な音楽を好み、それを現代に取り込んで数々の作品を作っています。

代表作のローマ三部作は、「ローマの噴水」「ローマの松」「ローマの祭」ともに単なる風景描写ではなく、それぞれ工夫をこらしています。「噴水」は、4ヶ所の噴水を時間の変化と共に描写しており、「松」はそれぞれの松が見ている、或いは見てきたであろう人間たちや歴史を、「祭」はその祭に参加する人たちを同時に描写しています。

今回演奏する「ローマの松」は4つの曲から構成されていますが、切れ目無く演奏されます。
「ボルゲーゼ荘」の松はボルゲーゼ公園で遊びまわる子供たちを描写しています。子供たちの嬌声を表わすかのように、この曲では徹底的に低音が排除されています。従ってコントラバスは全休で、チェロもとてつもなく高い音域でメロディを弾かされます。鉄琴の乱打が効果的に使われる非常に華やかな曲です。

「カタコンブ付近の松」は、華やかな1曲目から一転して弦楽器によって静かに始まります。地の底から響いてくる死者たちの聖歌です。コントラバスも弱音器をつけて2つのパートに別れて演奏しますので、隣の人と違う弓使いをしていても間違っているわけではありませんので。この曲の主役はトランペットです・・・が、ステージ上にはいません。舞台脇で遠くから聞こえるように独奏メロディを演奏します。

「ジャニコロの松」は、ローマの南西部にあるジャニコロの丘の松です。ここでは夜の情景を描写しています。主役はクラリネット。最後にナイチンゲールの鳴き声(これは、ローマの松用のCD)が出てきます。

「アッピア街道の松」は、ローマから南へ続く古代ローマ時代からあるアッピア街道のローマ軍の進軍を見続けていた松が、いにしえを思いローマ軍の進軍を思い浮かべる描写です。この曲はpppから始まって最後のfffまで徐々に盛り上がり最後にはバンダまで登場する非常に派手な曲です。が、実はコントラバスにとっては地獄の曲です。2つのパートに別れていて全く休み無く弾かされるのですが、上のパートは八分音符のB♭の音のピチカートが延々と48小節(384発)続きます。下のパートは軍隊の歩みを表わす四分音符の連続が76小節(304発)。しかも五弦の一番低い弦という鳴らしにくい音でしかもpppからのスタートという厳しい状況。目立つのできちんと音が出ないとバレバレという恐怖も付きまとって、全く爽快感を感じられない内に盛り上がって行きます。

特殊楽器の数を考えると多分、このオーケストラが今まで演奏した曲中で最大の編成かもしれません。まあ20分程度の短い曲ですが楽しんで行ってもらえれば幸いです。

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