パイオニア交響楽団第23回定期演奏会に向けて・1
私の所属するパイオニア交響楽団の第23回定期演奏会の本番まで、あと1週間になりました。
今回は、3曲全てが標題音楽という初の試み。前半はロシア、後半はイタリアという構成になっています。
標題音楽というのは、非常に解りやすい音楽なので聞き手も難解なクラシック音楽とはちょっと異なる、カジュアルな気分で聴くことができるというのが良い点でしょうか。弾く方も、音楽のイメージが作りやすいので楽曲の解釈という点では比較的楽ですし、交響曲のような絶対音楽と違って演奏者ひとりひとりが異なった音楽解釈をする事が無いという面では、オーケストラのベクトルが合わせ易いと思われます。
逆に、あるイメージを表わすメロディを明確にするために、ソロの部分が多いのも特徴です。で、こういう曲は実はコントラバスはあまり面白くない(あくまでも私見ですが)ものが多いです。というのも、私の場合、コントラバスを演奏する面白さは下支えに見出しているので、メロディや頭打ち(拍子をとるために小節の頭=1拍目 を和音の基音を弾く)は勿論重要なのですが、そればかりではちょっと・・・という事で面白くないと言っております。
今回は、標題音楽ばかりなので、ブラームスやマーラーなどの交響曲にある深遠な部分を探る楽しみが無いというのも個人的な感想ではあります。
ただ、今回は聴く方は楽しいですね。
有名なムソルグスキーの交響詩「禿山の一夜」、数多いバレエ音楽の中でも最も人気の高いチャイコフスキーの「白鳥の湖」、壮麗というか壮大というに相応しいレスピーギの交響詩「ローマの松」の3曲です。
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