今日の音楽 3月29日 「レオノーレ」序曲第3番
ベートーヴェンのレオノーレ序曲第3番は1806年3月29日ウィーン宮廷劇場で初演されています。
ベートーヴェンは、歌劇「フィデリオ」のために序曲を3回も書き直しています。そのため、「フィデリオ」の序曲は4種類あるわけですが、ベートーヴェンはこのオペラを「レオノーレ」という名で上演したかったようですが興行側が「フィデリオ」で上演したため(過去に同じ原作を元にした「レオノール」とか「レオノーラ」というオペラが存在していたので混同を避けたそうです)、現在オペラの序曲として使用されている最終稿を「フィデリオ」序曲、それ以前の序曲を「レオノーレ」序曲としています。
従って、レオノーレ序曲は3曲あり、それぞれに番号が付けられています。最初に書かれたものが第2番、2番目が第3番、3つ目が第1番という番号で、なぜそうなったのかは、よくわかりません。
その中でも第3番は非常にスケールの大きな曲で、10分をこえる曲のためオペラの序曲としては不適当なのですが、人気が高いため単独の演奏会で演奏される機会が最も多く、また「フィデリオ」の第2幕で演奏される事もあります。
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