今日の音楽 3月1日 レ・シルフィード
1810年3月1日はショパンの誕生日です。
ショパンはピアニストとして活躍し、作曲した曲も全てピアノが絡んでいる曲ばかり。オーケストレーションはあまりお上手じゃないという事を本人も熟知していたようで、オーケストラとピアノの曲も10曲に満たない数です。とにかく作品の90%以上がピアノ独奏曲という、ピアノの詩人という名に相応しい音楽家でした。
そんなショパンのピアノ曲の数々がピアノ曲として放っておかれるわけもなく、後にディアギレフが結成するバレエリュスの振付師として結成に参加するミハイル・フォーキンの依頼によってグラズノフが、「軍隊ポロネーズ」や「夜想曲第4番」など5曲を編曲してバレエ音楽としたのが「レ・シルフィード」です。
1907年に初演されましたが、アップテンポの曲が多かったためか、今ではロイ・ダグラスによって完全に作り直された版で上演される事が多いようです。
この「レ・シルフィード」は「大田胃散」のCMでも有名な前奏曲第7番イ長調、夜想曲第10番、ワルツ第11番、マズルカ作品33-2、マズルカ作品67-3、ショパンが生前に出版された最後の作品であるワルツ第7番、華麗なる大円舞曲を使用しています。
勿論、鑑賞用の曲では無いので、ピアノの雰囲気をそのままオーケストレーションしたわけではなく華やかにかつ優雅なオーケストレーションになっていますので、原曲と比較して云々というのはちょっと的外れでしょうね。
最後の華麗なる円舞曲です。
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