今日の音楽 2月7日 交響曲第2番「ウクライナ」
チャイコフスキーの交響曲第2番ハ短調「小ロシア(ウクライナ)」op.17は1873年2月7日、モスクワでニコライ・ルビンシュテインの指揮で初演されました。
チャイコフスキーの6つの交響曲の中で最も地味と思われる曲ですが、実のところは最も明るい曲です。明るいが故にチャイコフスキーらしく無いという事なんでしょうかねぇ。
ウクライナの民謡を存分に使ったこの曲にチャイコフスキー自身はご執心で、大改訂を行っています。第1楽章は殆ど書き直しに近い改訂で他の楽章もかなり大幅に手を入れています。それが現在主に演奏される1880年版で、改訂の理由はこの8年の間のチャイコフスキーの音楽的進化といえるようです。がっしりした構成よりもフランス的な軽やかさや優美さに傾倒していた結果とも言えるようです。
とにかく「鶴」というウクライナ民謡を使った終楽章は華やかで賑やかに終えています。ついつい後期の3つの交響曲に隠れてしまっている感じの前期交響曲ですが、最もロシア的な第1番も最も華やかな第2番も、もう少し聴く機会があると良いのですが。
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