今日の音楽 2月29日 歌劇「絹のはしご」序曲
ロッシーニは1792年、4年に1度しか誕生日が来ない2月29日に生まれています。
ところで、4年後にしか来ないこの日のために、この日にゆかりの音楽を列挙してみましょう。
オーベール作曲歌劇「ポルティチの唖娘」初演(1828年)
マイアベーア作曲歌劇「ユグノー教徒」初演(1836年)
やっぱり少ないですね。
ロッシーニはボローニャで音楽を学び18歳の時に歌劇「結婚手形」で作曲家としてデビューを果たし、生涯に39曲のオペラを作曲しました。その他にも6曲の弦楽のためのソナタやスターバト・マーテルなどの宗教曲なども作曲していますが、何といってもロッシーニといえばオペラでしょうね。24歳の時に作曲した「セビリヤの理髪師」でヨーロッパ中にその名をとどろかせるようになりましたが、37歳で作曲活動はほぼ停止。その後39年間は美食家として暮らしましたが晩年は様々な病に取り付かれていたようです。これは晩年32年間作曲活動をしなかったシベリウスより長い隠居生活でした。
ロッシーニの作品は死後、「ウィリアム・テル」「セミラーミデ」「セビリヤの理髪師」の序曲が演奏される程度ですっかり忘れられた存在となっていましたが、20世紀後半から、しばしばオペラ全曲が演奏されるようになり、演奏会でも多くの序曲が取り上げられるようになりました。
歌劇「絹のはしご」は2組の男女が互いに互いを引き合わせようとするという軽い内容のオペラ・ブッファでオペラは今でも殆ど上演されませんが、序曲はしばしば取り上げられます。
非常に軽快な曲で、最後にはお決まりの「ロッシーニ・クレッシェンド」もあります。ロッシーニの序曲は、管弦楽入門曲としてアマチュア・オーケストラにしばしば取り上げられますが演奏は簡単ではありません。まあ、アンサンブルが単純なのと、何と言っても譜面どおりに弾けばかなり盛り上がって終わる事ができるという事が、アマチュアに取り上げられる所以でしょうかね。
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解釈もオーソドックスでオケも上手いので、これらの曲の決定盤と言っても過言ではない演奏であろう。
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