今日の音楽 1月28日 レクイエム(フォーレ)
1888年1月16日に5曲で初演されたフォーレのレクイエムは、2曲を加えた現在演奏される曲の構成で書かれた第2稿が1892年1月28日に国民音楽協会の演奏会で初演されました。
フォーレ自身が、この曲は特定の人物を対象とした曲ではないと言っており、他の作曲家のレクイエムと異なる普遍的なレクイエムの形式による音楽として作曲されました。
※他の作曲家のレクイエム
モーツァルト・・・謎の人物=実は、ヴァルゼック伯爵の依頼による
ヴェルディ・・・マンゾーニの追悼
ブラームス・・・シューマンへの追悼
ベルリオーズ・・・革命の犠牲者への追悼
など
フォーレのレクイエムは、キリスト教の儀式で必要な「怒りの日」を欠いており、このままでは儀式では使えないため、演奏会用のレクイエムという捉え方がされています。
2回の改稿を経て、現在の7曲による構成になっています。
第1曲 イントロトゥスとキリエ、第2曲 オッフェルトリウム、第3曲 サンクトゥス、第4曲 ピエ・イエス、第5曲 アニュス・デイ、第6曲 リベラ・メ、第7曲 イン・パラディスムという構成です。
怒りの日が無いために、全体的に優美な厳かな雰囲気に包まれた曲で、レクイエムの最高傑作として上げられる事も多い曲です。
デュトワ指揮モントリオール交響楽団、ソプラノ独唱キリ・テ・カナワで、ピエ・イエスです。
« 今日の音楽 1月27日 交響曲第2番(ラフマニノフ) | トップページ | 今日の音楽 1月29日 夢をあきらめないで »
« 今日の音楽 1月27日 交響曲第2番(ラフマニノフ) | トップページ | 今日の音楽 1月29日 夢をあきらめないで »
コメント