今日の音楽 1月17日 ピアノ五重奏曲(フランク)
フランクのピアノ五重奏曲は1880年1月17日に初演されています。
ピアノ五重奏曲というのは、一般的にはピアノ+弦楽四重奏による室内楽曲なのですが、なかなか傑作というものが少ないというのが事実です。まあ、有名どころではシューマン、ブラームスがありますがいずれもこれら偉大な作曲家の中では地味な印象があります。弦楽四重奏という完成された室内楽の王道にピアノを付加するというのが難しかったのかもしれませんね。最も有名なピアノ五重奏曲はシューベルトの「鱒」ですが、これはヴァイオリンを1本にしてピアノ+弦楽三重奏+コントラバスという編成にしています。コントラバスという最低音の弦楽器を加えた事で、弦楽三重奏にピアノを加えた意味が出てきているのかもしれませんね。
そういう中ではフランクのピアノ五重奏曲は情熱的ななかなかの傑作です。まだ代表作のヴァイオリンソナタも交響曲も書いていない作曲家としては名の知れていない時代の作品ですが、お得意の循環形式やオルガンの響きに近い響き方というフランクらしさを垣間見る事ができる作品です。
リヒテルのピアノ、ボロディン弦楽四重奏団で第1楽章です。
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