今日の音楽 1月13日 交響曲第1番(カリンニコフ)
1866年1月13日はロシアの作曲家カリンニコフの誕生日です。
カリンニコフは貧しい家庭に生まれた為に学費滞納でモスクワ音楽院を退学させられましたが、その後奨学金を得て、モスクワ楽友協会付属学校で音楽を学び、チャイコフスキーに認められマールイ劇場の指揮者などを勤めましたが、過労から結核を発症してしまいます。
その後は作曲に専念し、2つの交響曲や劇付随音楽などを作曲しましたが、35歳の誕生日を迎える直前の1901年1月11日に他界しています。
カリンニコフの作風は、ロシア五人組とチャイコフスキー、ラフマニノフなどのモスクワ楽派の中間に位置するもので西洋的な構成の中にロシアの旋律や和声、民族音楽が色濃く出ているものです。
代表作の交響曲第1番は、20世紀初頭にはロシアを始めとする各国で頻繁に演奏されていたようですが、後半には殆ど忘れられたようになっていました。近年では、再び取り上げられる事が多くなっています。生前にも演奏されていたようですが本人は病の為聴く事ができず、結局自身の作品を殆ど聴く事無く亡くなってしまったようです。循環形式を用いた壮大かつロマンチックな作品です。
第1楽章です。
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