今日の音楽 1月11日 ロミオとジュリエット(プロコフィエフ)
プロコフィエフのバレエ「ロミオとジュリエット」のロシア初演は1940年1月11日でした。
「ロミオとジュリエット」は勿論シェークスピア原作の悲劇ですが、完成された当初は死者はバレエを踊れないという理由でハッピーエンドとなる内容でした。その後、振付家と相談して踊りで悲劇を表現できるという事がわかり、原作通りのストーリーに変更されています。
レニングラード・バレエ学校の創立200年祭りで初演される予定でしたが酷評されて契約が撤回され、組曲版を2曲編んで第1組曲が1936年モスクワで、第2組曲が1937年レニングラードで初演され、全曲版は1938年12月30日にチェコで初演されました。チェコでの初演の成功を受けて、レニングラード側も態度を改め1940年にロシアでの初演となったわけです。
全曲版は52曲で、2時間半かかりますが、その後3つ目の組曲を加えてプロコフィエフ自身の選曲による3つの組曲版があります。組曲としては第2組曲が最も演奏の機会が多いようですが、実際のところは、それぞれの組曲から抜粋して演奏される事が最も多いようです。
中でも、第13曲の「騎士たちの踊り(モンタギュー家とキャピレット家=第2組曲)は、自動車のCMに使われたり、「のだめカンタービレ」のシュトレーゼマンの登場音楽に使われて知られています。
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