今日の音楽 12月26日 歌劇「ノルマ」
ベッリーニの歌劇「ノルマ」は1831年12月26日にミラノ・スカラ座で初演されました。
ベッリーニは、当時まだ30歳でしたが、同年に発表された「夢遊病の女」の成功でイタリア最高のオペラ作曲家の名声を固めつつありました。当時財政的に困難な状況にあった、ミラノ・スカラ座が、起死回生の策として、「夢遊病の女」を生んだ作曲家ベッリーニ、台本家ロマーニ、主演ジュディエッタ・バスタのトリオを起用してシーズンの開幕を狙ったのが「ノルマ」でした。わずか3ヶ月で作曲が完成したこの作品は、ソプラノ歌手の最も難しい曲としても知られていますが、第1幕のアリア「清らかな女神」は特に難しく、マリア・カラスも最も難しいアリアと言っていたそうです。
話は、紀元前のローマ帝国が支配するガリア地方(現在のフランスあたり)のドルイドであるノルマとローマ総督ポリオーネという敵対する陣営の2人の恋と、破局を描いた作品です。
マリア・カラスで、「清らかな女神」です。
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