今日の音楽 12月25日 ライムライト
映画人、チャールズ・チャップリンは1977年12月25日に亡くなっています。
チャップリンはイギリス生まれで、アメリカに渡ってハリウッドで成功した映画監督・プロデューサー・脚本家・俳優です・・・なんて言う事を書く必要も無いでしょうが。
「ライムライト」は、チャップリンにとっては大きな転換点になった作品です。
白塗りの顔にチョビ髭、ヨレヨレの燕尾服に山高帽、ステッキというチャップリンのトレードマークだった姿では無く、初めて素顔で映画に出演した作品でした。
また、レッドパージによって「ライムライト」のロンドン・プレミアに出かけてそのまま国外追放になったため、アメリカでの最後の作品になりました。
イギリスに戻ってからは、わずかに「ニューヨークの王様」のみで(監督作品としては「伯爵夫人」があります)事実上、この作品でチャップリンの時代は終わってしまったという見方もできます。
チャップリンは、音楽家への夢を持ち続けており、自らもピアノ、ヴァイオリン、チェロを独学で学び自宅にパイプオルガンを備え付ける程の音楽好きでした。楽譜が読めなかったと言われており、作品はピアノで弾いたり口ずさんだ曲を専属のアレンジャーが写譜をしていたそうです。
代表的な作品は、映画「モダン・タイムズ」の「スマイル」や「ティティナ」がありますが、やっぱりアカデミー作曲賞を受賞した「ライムライト」のテリーのテーマでしょう。
落ちぶれた道化師(カリヴェロ)が、自殺しようとしていたバレリーナ(テリー)を救い一流のバレリーナに再生するお話ですが、テリーがカリヴェロを愛するようになった為カリヴェロは姿を消します。テリーはその後スターになってカリヴェロと再開、カリヴェロに再び舞台に上ってもらうように画策し、その当日久々に舞台で喝采を浴びたカリヴェロは張り切りすぎて舞台から転落し幸せな死を迎えると言うお話。音楽は、イージーリスニングのスタンダードになっている程の曲です。
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