今日の音楽 12月20日 ロザムンデ
シューベルトが劇音楽を作曲した戯曲「キプロスの女王ロザムンデ」は1823年12月20日にアン・デア・ウィーン劇場で初演されました。
ベルリン出身のヘルミーネ・フィン・シェジーの「キプロスの女王ロザムンデ」を元にした戯曲の為に書き上げた10曲からなる劇付随音楽でしたが、劇の初演は不評で翌日再演されただけで打ち切られ、台本自体も散逸してしまい現在ではシューベルトの音楽だけが残っています。
非常に短期間で作曲されたため、序曲が間に合わず、初演時には前年に作曲した歌劇「アルフォンソとエレストレッラ」の序曲を転用しましたが、後に1820年に作曲した劇音楽「魔法の竪琴」の序曲を転用して現在の形になっています。
実は、シューベルトはその後正式な「ロザムンデ」序曲を作曲したのですが、「魔法の竪琴」序曲の方が「ロザムンデ」序曲として有名になってしまい、現在では殆ど演奏されません。
劇付随音楽は、間奏曲、バレエ音楽など単独でも取り上げられる作品で、シューベルトらしいメロディがちりばめられています。
第3幕の間奏曲です。
« 今日の音楽 12月19日 宇宙のファンタジー | トップページ | 今日の音楽 12月21日 歌劇「ボッカチオ」 »
« 今日の音楽 12月19日 宇宙のファンタジー | トップページ | 今日の音楽 12月21日 歌劇「ボッカチオ」 »
コメント