今日の音楽 12月2日 サムソンとデリラ
サン=サーンスの歌劇「サムソンとデリラ」の全曲初演は1877年12月2日ヴァイマルの宮廷歌劇場でドイツ語で上演されています。
サムソンとデリラは、サン=サーンスが作曲した13曲のオペラの中で唯一頻繁に取り上げられる作品です。当初はオラトリオとして構想されていたものをオペラ化したのですが、第2幕が完成した時点で行った試演、全曲完成の後の試演ともに不評で、オペラ座での公演ができず第1幕のみ演奏会形式で1875年にコロンヌ指揮コンセール・コロンヌで行われました。
結局オペラとしての初演は、ドイツで行われ、パリ初演は1890年、オペラ座での初演は1892年11月23日と17年もの年月が過ぎてからでした。
内容は勿論旧約聖書の土師記13章から16章に登場する怪力サムソンと、サムソンの力を弱めるためペリシテ人が美女デリラを利用してサムソンの弱点が髪の毛に刃を当てることという事を探り出し、サムソンの力を削いでしまうというお話。
3管編成の大きな編成で、中でも、第2幕の二重唱「私の心はあなたの声に開く」、第3幕のバレエ音楽「バッカナール」が有名です。
バッカナールです。
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