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2011年11月30日 (水)

今日の音楽 11月30日 ロココの主題による変奏曲

チャイコフスキーのロココの主題による変奏曲は1877年11月30日モスクワで、フィッツェンハーゲンのチェロ、ニコライ・ルビンシュテインの指揮で初演されています。

チャイコフスキー自身が作曲したロココ風の主題を18世紀を意識した小規模な編成(2管編成でトランペットなし)で変奏曲にした作品ですが、独奏チェロと管弦楽という協奏曲風な形式になった作品で、今でもドボルザークのチェロ協奏曲と並んでチェロの重要なレパートリーになっています。

実はこの作品は初演以降いわく付きの作品になっています。元々、親友であったチェリストのフィッツハーゲンの意見を聞きながら作曲した曲で、フィッツハーゲンにソロパートの改編の自由を許していたのですが、初演時には、フィッツハーゲンはソロだけではなく曲の構成自体も大幅に修正してしまいました。第8変奏をカットして順番の入れ替えなども行っています。

具体的には、オリジナルの第7変奏を第3変奏に持ってきて次に第5変奏、第6変奏、第3変奏、第4変奏に第8変奏のコーダ部分のみを転用という大幅な改編になっています。しかもフィッツハーゲンはオリジナルのスコアに同じインクで上書きしてしまった事と、フィッツハーゲンの編曲版の方が演奏効果が高いという理由から、現在でも通常はこのフィッツハーゲン版が演奏されています。チャイコフスキー自身は、この事を苦々しく思っていましたが、親友の事でもあり元に戻すことはしませんでした。

その後、フィッツハーゲンの書き込みがあったチャイコフスキーの自筆譜はX線や光学機器によってチャイコフスキーの筆跡を分析し20年の歳月を費やして1955年に原典版の復刻に成功。今では、原典版として演奏される上に、チャイコフスキー国際コンクールのチェロ部門の課題としては原典版の使用が義務付けられています。

ロココ風の主題は非常に可愛らしい曲で、全体的にはチャイコフスキーらしくない明るさに溢れた曲です。

レナード・ローズのチェロ、オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団です(フィッツハーゲン版です)

2011年11月29日 (火)

今日の音楽 11月29日 ランメルモールのルチア

1797年11月29日は、イタリアのオペラ作曲家ガエタノ・ドニゼッティの誕生日です。

ドニゼッティといえば、ヴェルディ出現以前のイタリア・オペラ界の重鎮。ロッシーニベッリーニと共に19世紀前半のイタリア・オペラを引っ張る存在でした。50年ほどの生涯で、70ものオペラを残しましたが、残念ながら初期の作品は殆ど演奏されず、オペラ・セリアでは「ランメルモールのルチア」、「アンナ・ボレーナ」、「ルクレツィア・ボルジア」、オペラ・ブッファでは「愛の妙薬」、「連隊の娘」、「ドン・パスクワーレ」などが現在でも上演されています。

「ランメルモールのルチア」は、意に染まない政略結婚を強いられた花嫁が、花婿を殺害するというスコットランドで実際に起きた事件を題材にしたウォルター・スコットの「ランマムーアの花嫁」を元にした悲劇で、狂った花嫁が恋人との結婚の幻想を15分以上にわたって延々と歌う狂乱の場が非常に有名ですが、狂乱の場はこの曲に限ったものではなく当時は流行のひとつだったようです。ベッリーニの「夢遊病の女」などにも狂乱の場があります。

長い上に技巧的にも音域的にも非常に難しいアリアです。

ナタリー・デセイで狂乱の場の後半です。

2011年11月28日 (月)

今日の音楽 11月28日 交響曲第101番「時計」

1815年11月28日は、ヨハン・ペーター・ザロモンの命日です。

ザロモンはドイツで生まれ、楽団のヴァイオリニストや作曲家として活躍していましたが、ロンドンに移住し音楽興行でも名を馳せた音楽家でした。
その最も大きい功績は、オーストリアの作曲家ハイドンを2度にわたってイギリスに招き、交響曲の作曲を依頼、第93番から第104番までの交響曲は、その依頼に応えて作曲されたもので、通称ザロモン交響曲と呼ばれています。

その中には、第94番「驚愕」、第100番「軍隊」第103番「太鼓連打」、第104番「ロンドン」などの代表的な作品が含まれています。
交響曲第101番ニ長調は、「時計」という標題で呼ばれていますが、これは第2楽章の規則正しい時計の振り子を思わせる伴奏リズムから名づけられたもので、ハイドン自身がつけたものではありません。
この第2楽章は、「百万人の英語」という文化放送のラジオ番組のテーマ音楽として使われていました。この楽章があまりに有名なため、曲全体はあまり知られていないという傾向がありますが、第3楽章のメヌエットは、ハイドンのメヌエットの中で最も規模の大きい曲です。

ヨッフム指揮ロンドン・フィルで第2楽章です。

2011年11月27日 (日)

今日の音楽 11月27日 左手のためのピアノ協奏曲

1931年11月27日は、ラヴェル作曲の左手のためのピアノ協奏曲が初演された日です。

第一次世界大戦に従軍し、ポーランド戦線で負傷して右手を失ったオーストリアのピアニスト パウル・ウィトゲンシュタインの委嘱によって作曲されました。初演にあたって、ウィトゲンシュタインはあまりに技巧的なこの作品を弾き切れずに大幅に改編して演奏し、難技に走って音楽性が無いと批判し、2人の仲がこじれたそうです。(後に他のピアニストによる演奏を聴いて自分の非を認めたようですが)。

ウィトゲンシュタインは、他にもコルンゴルド、シュミット、ブリテン、プロコフィエフなど多くの作曲家に左手のピアノの作品を依頼していますが、今でも両手が使えるピアニストにも演奏されているのはこの曲ぐらいのようです。20分足らずの単一楽章の曲ですが三部構成になっており3つの楽章を持つ曲とも考えられます。ラヴェルのもうひとつのピアノ協奏曲同様ジャズ的な要素も取り入れられている楽しい曲です。

ウィトゲンシュタインのピアノ、ワルター指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団で後半です。

2011年11月26日 (土)

今日の音楽 11月26日 ペルシアの市場にて

1959年11月26日は、作曲家ケテルビーの命日です。

ケテルビーは、「ペルシアの市場にて」に代表されるサロン音楽風な描写音楽の作曲家として知られています。11歳の時に作曲したピアノソナタがエルガーに称賛され、ホルストを抑えて奨学金を得て音楽学校に入るという天才的作曲家でした。音楽学校でも抜群の成績で、16歳で有名な教会のオルガニストに就任。その後劇場の音楽監督に就き、オペレッタやバレエを作曲しました。30歳を過ぎて、本格的な管弦楽曲を次々と発表しましたが全くうけず。がっかりしましたが、レコード会社の重役、音楽出版社の編集長、指揮者などで多忙な日々を過ごしました。

ある時放送時間の穴埋めに作曲した修道院の庭にてが大当たりし、小品の作曲家への道を歩むことになりましたが、最も知られているのが「ペルシャの市場にて」です。

中東を代表する大国ペルシャの市場に出入りする隊商の様子と、蛇使い、占い師更には物乞いの情景を情緒豊かに描いた作品です。隊商が市場に近づき、やがて去っていく様子はボロディンの「中央アジアの草原にて」同様の遠近法を用いて描いており、物乞いたちの呼びかけには男声合唱を使っています。実際の演奏では男声合唱は省かれる事も多いですが。

2011年11月25日 (金)

今日の音楽 11月25日 きよしこの夜

1787年11月25日は、「きよしこの夜」の作曲者グルーバーの誕生日です。
貧しかったグルーバーは、学校の教師をしながらザルツブルグ近郊のオーベルンドルフのオルガニストに就任しました。

1818年のクリスマスに助任司祭のムーアの詩に作曲した2重唱が"Stille Nacht, heilige Nacht(きよしこの夜)"でした。当日はオルガンが故障していたため、ギター伴奏で演奏されましたが、この時にオルガンを修理に来ていた技師が楽譜を貰って、あちこちの教会でオルガンを修理し試奏するたびにこの曲を演奏した事から、徐々に広まっていったと言われています。

世界中で300もの言語に訳されており、最も言語の多い歌とも言われています。

インスブルック教会合唱隊で、オリジナルバージョン(ギターの代わりにハープですが)の二重唱です。

2011年11月24日 (木)

今日の音楽 11月24日 ウィ・ウィル・ロック・ユー

1991年11月24日は、フレディ・マーキュリーの命日です。

昨年もボヘミアン・ラプソディを取り上げているので、フレディ・マーキュリーについてはそちらを見てもらうこととして、今日は数あるクイーンの曲から、ウィ・ウィル・ロック・ユーを選びました。

この曲は、ブライアン・メイが作詞作曲し伝説のチャンピオンとのカプリングでシングル・カットされた曲ですが、何と言ってもドラムもベースも使わずに「ドンドンチャ」というリズムを手拍子と足踏みを多重録音する事で表現し、ア・カペラ風にフレディが歌っている曲です(後半にはギターも入ってきますが)。曲自体の音域も狭くアピールするには難しい曲をフレディの力強い声で盛り上げている曲です。

2011年11月23日 (水)

今日の音楽 11月23日 雨が空から降れば

1943年11月23日は、日本のフォーク界の重鎮小室等の誕生日です。

日本のフォーク界の草分け的な存在である小室等は、六文銭というフォークグループを率いて活躍。メンバーは何回か入れ替えがありましたが、ギタリストとして知られる石川鷹彦及川恒平などが参加、上条恒彦をフィーチャーした上条恒彦+六文銭では「出発の歌」では合歓ポピュラーフェスティバル'71、第2回世界歌謡祭ではグランプリを獲得しました。

1975年には、泉谷しげる井上陽水、吉田拓郎とフォーライフレコードを立ち上げ初代社長に就任。その後もソロで活躍すると共に、仲間と様々なイベントを行い後進の指導にも当たっています。

小室の多くの作品の中で、最も親しまれているのが「雨が空から降れば」。自然な言葉と朴訥な歌が人気の秘密です。

2011年11月22日 (火)

今日の音楽 11月22日 グランド・キャニオン

グローフェの組曲「グランド・キャニオン」は1931年11月22日に初演されています。

描写音楽としては、最高傑作のひとつと言っても過言ではないこの作品は勿論、アメリカのアリゾナにある「グランド・キャニオン」の雄大な大自然と情景を描いた作品です。グローフェは、ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」のオーケストレーションでも知られているように、アレンジャーとして忙しく完成までには10年という長い年月を要しました。

作品は、色彩感豊かな描写と、ジャズの手法取り入れた斬新なアイデアに満ちたもので5つの曲からなる組曲となっています。
第1曲はアンダンティーノの「日の出」で夜明け前の描写です。
第2曲はレントの「赤い砂漠」。グランドキャニオンの南側に広がる赤い砂漠地帯を描写したもので、日の光などによって刻々と変化する色彩感が描かれています。
第3曲はアンダンティーノ・モデラートからアレグロ・ポコ・モッソの「山道を行く」。組曲中最も有名な曲で、唯一生き物が登場する音楽です。ロバの揺られて渓谷を行く旅人の様子をロバの足音・カウボーイの歌などで描いています。
第4曲はモデラートからアダージョの「日没」。雄大な峡谷の日没を幻想的に表現しています。
第5曲は豪雨。リヒャルト・シュトラウスのアルプス交響曲同様、ウィンドマシーンを使ったリアリティ溢れる嵐の描写。

第1曲の「日の出」です。

2011年11月21日 (月)

今日の音楽 11月21日 アルハンブラの思い出

1852年11月21日は、スペインのギタリスト・作曲家のタルレガの誕生日です。

マドリード音楽院を卒業したタルレガは、ギター奏者として「ギターのサラサーテ」と呼ばれる程の名手でした。また、数多くのギター作品を作曲し、20世紀のクラシックギターを基礎付け、20世紀最大のギタリスト、アンドレス・セゴビアはタルレガの作品を数多く演奏会で取り上げ広めて行きました。

作風はヨーロッパのロマン主義音楽にスペインの民族音楽を融合させたもので、アルベニスなどのピアノ曲をギターへと編曲したことでも知られています。

彼の代表作は、「アルハンブラの思い出」でしょう。トレモロ奏法(薬指、中指、人差指を使います)という高度な技術によるメロディに、親指によるバスと分散和音という奏法によるロマンチックな曲です。

村治佳織のギターです。

2011年11月20日 (日)

今日の音楽 11月20日 ランブリン・マン

1946年11月20日は、オールマン・ブラザーズ・バンドのギタリスト、デュアン・オールマンの誕生日です。

1969年に弟のグレッグ・オールマンと共に結成したオールマン・ブラザーズ・バンドはカントリーっぽいロックバンドとしてデビューし1973年にリリースした"Brothers and sisters"で全米ナンバーワンを獲得しました。このアルバムからシングルカットされたランビルン・マンもポップスチャートの第2位まで上り詰めました。

「ランブリン・マン」は、いかにもオールマン・ブラザーズ・バンドという感じの曲で、軽快な音楽です。

2011年11月19日 (土)

今日の音楽 11月19日 舞踏組曲

バルトークの舞踏組曲は1923年11月19日に、ブダペストで初演されています。
この曲は、ブダペストの市成立50周年記念の為に、ハンガリーを代表する作曲家のドホナーニコダーイと共に曲を依頼され作曲した作品です。

ハンガリーのみでなく、近隣のルーマニア風、アラビア風の民族的色彩を取り入れていますが、これはハンガリーと周辺諸国の連帯を表したものという事です。また、バルトークは各地域の民族音楽をそのまま流用する事無く、民族音楽の収集家という一面を生かした独自の音楽を創造しています。これによって、古くからの民族的音楽と現代の融合と言うバルトーク独特の世界を築いた作品となりました。

曲は、5つの舞曲とフィナーレから出来ています。
第1曲 Moderato 三部形式で主部が東洋風、中間部がハンガリー風
第2曲 Allegro Molto 三部形式のハンガリー風
第3曲 Allegro vivace 三部形式で、ハンガリー、ルーマニア、アラブ風それぞれの雰囲気を出しています
第4曲 Molto tranquillo アラブ風の静かな音楽
第5曲 Comodo どこの民族にも由来しない、古代風の音楽
フィナーレ Allegro 第5曲から続き、やがてそれぞれの舞曲に回帰していきます

この曲は、翌年にプラハの音楽祭で演奏され好評を博しその後1年間で50回も演奏されたと言われています。

ハイティンク指揮シュターツカペレ・ドレスデンです。

2011年11月18日 (金)

今日の音楽 11月18日 オイリアンテ序曲

1786年11月18日は、ウェーバーの誕生日です。

ウェーバーについては命日に舞踏への勧誘で書いていますので省略。
ともかく、ドイツロマン派の先駆者となった作曲家でした。

交響曲や協奏曲などの器楽曲も作曲していますが、オペラに数多くの作品が残されています。「魔弾の射手」以外はなかなか上演の機会に恵まれませんが、序曲は「魔弾の射手」や「オベロン」を筆頭に頻繁に演奏会の演目として取り上げられています。

上記2作品に次いで親しまれているのが「アブ・ハッサン」と「オイリアンテ」の序曲です。
「オイリアンテ」はフランス中世の物語「ジェラール・ド・ネヴェールと徳高く貞節なオイリアンテ・ド・サヴォイの物語」に基づくオペラで、序曲はすこぶる軽快な音楽となっています。

ウェーバーの曲は、旋律がそれと3度や5度で並行する(リズムも同じ)メロディを伴って続くことが多いため、微妙な音程の狂いも露になってしまうというアマチュアにとっては演奏しやすい反面難しいという特徴があります。この曲もそういう箇所が多くあります。

クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団です。

2011年11月17日 (木)

今日の音楽 11月17日 森の鍛冶屋

1887年11月17日は、ドイツの作曲家ミヒャエリスの命日です。

ミヒャエリスと言っても、知らない人が殆どでしょうね。ハンブルグでオーケストラの団員として仕事をする傍らで、野外演奏会などのための曲を作っていた方のようです。
「森の鍛冶屋」と「トルコの巡邏兵」という曲が知られています。

森の鍛冶屋は、朝の森の情景と、鍛冶屋が仕事を始めた様子を描いた作品です。

2011年11月16日 (水)

11月16日 マイ・ラグジュアリー・ナイト

1950年11月16日は、日本のシンガー・ソング・ライター、作曲家の来生たかおの誕生日です。

ノスタルジックな肩肘を張らない音楽で1980年代の代表的なソングライターとなった来生たかおは、若いころ知り合った井上陽水と懇意にしていましたが、陽水が先にブレーク、長い間不遇をかこっていました。
1976年「浅い夢」でデビューしましたがパッとしませんでした。翌年にしばたはつみに提供した「マイ・ラグジュアリー・ナイト」が小林亜星筒美京平らが参加したマツダのCMソングコンペで栄冠を勝ち取り、これを機にソングライターとしての仕事が舞い込むようになりました。

1981年に映画「セーラー服と機関銃」の主題歌(来生たかおの歌としては「夢の途中」)が大ヒット。その後は、中森明菜の「セカンド・ラヴ」、大橋純子の「シルエット・ロマンス」などをヒットさせ、またセーラー服と機関銃の同時カバーなどで自身も歌手として認められるようになって行ったわけです。

歌唱力抜群の故しばたはつみの歌う「マイ・ラグジュアリー・ナイト」は、大人の魅力たっぷりの曲で、大きなクライマックスは持たないものの情感あふれる曲です。

2011年11月15日 (火)

今日の音楽 11月15日 交響曲第5番「宗教改革」

メンデルスゾーン作曲の交響曲第5番「宗教改革」は1832年11月15日に初演されています。

メンデルスゾーンの曲は、小品からシンフォニーまでどれをとっても演奏が難しいのですが、とりわけ難曲と言われているのが、この交響曲第5番「宗教改革」です。まあ、最後の交響曲だから、と納得している人は・・・間違えです。
メンデルスゾーンの交響曲の番号は全く作曲順にはなっていませんから。この5番のシンフォニーは実際には第1番の次に作曲された2番目の交響曲です。(実際には1→5→4→2→3の順)

メンデルスゾーン自身熱心なルター派プロテシタントの信者でアウグスブルグの信仰告白の300周年に合わせて作曲しましたが、病の為に間に合わなかったというものです。
結局、この曲は生前には1回しか演奏されませんでした。モチーフにルター作曲のコラール「神はわがやぐら」とドイツの讃美歌「ドレスデン・アーメン」が使われています。

アバド指揮ロンドン交響楽団で第4楽章です。

2011年11月14日 (月)

今日の音楽 11月14日 恋は魔術師

1946年11月14日は、作曲家マヌエル・デ・ファリャの命日です。

ファリャは、19世紀後半から20世紀にかけて活躍したスペインを代表する作曲家です。フランスでデュカスドビュッシーとも親交を結び、スペインの民俗音楽と印象派的な音楽を融合させた作品を世に送り出しています。

代表作は、「三角帽子」と「恋は魔術師」の2つのバレエ音楽です。「恋は魔術師」は1915年に作曲され当初室内オーケストラの為に書かれたバレエ音楽でしたが初演の評判が良くなかったため、声楽を含むフルオーケストラのための曲に改訂され(1916年改訂版)、さらに1925年に最終の改訂稿を発表しています。

特に、「火祭りの踊り」が有名な曲です。

ファリャは、フランコ独裁政権から逃れるために晩年はアルゼンチンに亡命して、そこで亡くなっています。

火祭りの踊りです。

2011年11月13日 (日)

今日の音楽 11月13日 カレリア

シベリウスのカレリア組曲は、1893年11月13日劇音楽としてヘルシンキで初演されています。

当初は劇音楽として作曲され上記の初演も劇音楽による初演でしたが不評で、シベリウス自身によって破棄され、その内の1曲を序曲、8曲を組曲としましたが、組曲の方は後に3曲に絞られて今に至っています。

カレリアフィン人の発祥の地であるフィンランドの地方名で、新婚旅行で訪れました。後に学生からカレリア地方の歴史を描く野外劇の音楽を依頼されて作曲したものです。

序曲は、あまり演奏される機会がありませんが組曲は人気作品のひとつとなっています。
第1曲は「間奏曲」、第2曲「バラード」、第3曲「行進曲風に」からなっており、特に「行進曲風に」は単独でも演奏される事があります。

第3曲「行進曲風に」を、マッケラス指揮ロイヤル・フィルです。

2011年11月12日 (土)

今日の音楽 11月12日 ダッタン人の踊り

1833年11月12日は、ボロディンの誕生日です。

ボロディンについては、交響曲第2番を紹介したときに書いてありますので詳細は省略。歴代ナンバーワンのアマチュア作曲家という事ですかね。

ボロディンの作品の中でも最も聴く機会が多いのは何といっても「だったん人の踊り」でしょう。「だったん人の踊り」は、歌劇「イーゴリ公」の中の曲です。
「イーゴリ公」は1890年に初演された曲で、ボロディンは1887年に逝去してしまったため未完に終わっていた作品をリムスキー=コルサコフグラズノフが完成させました。

中世ロシアの叙事詩「イーゴリ軍記」を元に12世紀キエフ大公国時代のイーホル・スヴァトスラーヴィチ公の活躍を描いたオペラです。中でも、序曲と「ダッタン人の踊り」は単独でも演奏会などで取り上げられる曲です。
「ダッタン人の踊り」は、「ダッタン人の娘の踊り」と合わせて演奏されることもあります。また、オペラでは合唱が入るのですが、単独の演奏では合唱なしの場合が多いです。曲の要素は、短い序奏、最も知られているメロディである「娘たちの踊り」、軽快な「男たちの踊り」、全員の踊り、少年たちの踊りが構成上からみ合う曲ですが、あくまでも曲構成の上なので、複雑な絡みが無く、取っ付きやすい曲になっています。

特に、娘たちの踊りの旋律は、優雅でエキゾチックなメロディのため、様々な編曲で知られていて、特にミュージカル「キスメット」の中では「ストレンジャー・イン・パラダイス」として使われています。

ゲルギエフ指揮キーロフ歌劇場です。

2011年11月11日 (金)

今日の音楽 11月11日 煙が目にしみる

1945年11月11日は20世紀前半を代表するアメリカのミュージカル作曲家、ジェローム・カーンの命日です。

ジェロームj・カーンは700曲にも及ぶ作品を残していますが、最も有名な曲が「煙が目にしみる」です。この曲はミュージカル「ロバータ」の為に書かれた曲で、ナット・キング・コールプラターズなどにカバーされてスタンダード曲となっています。

プラターズの歌です。

2011年11月10日 (木)

今日の音楽 11月10日 歌劇「群盗」

1759年11月10日はドイツ古典主義を代表する詩人・戯曲作家シラーの誕生日です。

シラーの作品には自由を求める不屈の精神が漲っており、多くの作曲家が取り上げる理由のひとつになっています。
処女作の「群盗」をはじめ、ヴェルディの「ドン・カルロ」、ロッシーニの「ウィリアム・テル」、チャイコフスキーの「オルレアンの少女」などがオペラ化されており、「メッシーナの花嫁」はフィビヒのオペラ、シューマンワーグナーが戯曲のための序曲を作曲しています。

また、詩の方もシューベルト、シューマン、ブラームスなど多くの作曲家に取り上げられていますが、何といっても最も知られているのはベートーヴェンが最後の交響曲で使用した「歓喜の歌」でしょうね。

処女作の「群盗」はヴェルディによって1847年に初演されています。題材が複雑すぎてヴェルディ自身も気が向かなかったようで、今ではあまり上演される事が無い作品です。父親に溺愛されていた長男カルロが放蕩の末勘当され盗賊団を組み転落していく生涯と、嫉妬からカルロと父親の仲を裂く為に偽計をめぐらす弟のフランチェスコのストーリー。

ちょっとヴェルディらしくない作品ではありますね。序曲です。

2011年11月 9日 (水)

今日の音楽 11月9日 ピアノ協奏曲第2番(ブラームス)

ブラームス作曲ピアノ協奏曲第2番は、1881年11月9日ブラームス自身のピアノ独奏でブダペストで初演されています。

ブラームスは2曲のピアノ協奏曲を作曲していますが、この第2番は第1番から22年という年月を隔てた作品です。曲自体はカデンツァが無かったり4楽章だったり、第3楽章に至っては独奏チェロが主題を提示したり、とピアノ付きの交響曲などとも呼ばれる長大な曲です。

が、実際はピアノ独奏は技巧的にも非常に難しく、古今のピアノ協奏曲の中でもラフマニノフの第3番と並ぶ難曲のひとつとされています。初演をしたブラームスはそれ程ピアノの技量にすぐれていたのでしょう。
ブラームスが書いた4つの協奏曲の内、ヴァイオリン協奏曲ヴァイオリンとチェロの為の協奏曲はヨアヒムの助言があった事などから普通の形式の協奏曲になったのでしょうが、ピアノはブラームスの得意分野のため独自で作曲する事が出来た事から、従来の形式を逸脱した協奏曲を書くことが出来たのでしょう。

協奏曲としては異例の長さ(50分)なので、独奏者も大変でしょうね。

ルドルフ・ゼルキンのピアノ、セル指揮クリーヴランド管弦楽団で第1楽章前半です。

2011年11月 8日 (火)

今日の音楽 11月8日 交響曲ニ短調(フランク)

1890年11月8日は、ベルギー生まれの作曲家セザール・フランクの命日です。

11歳の時に一家でパリに移住し、フランクはその後パリ音楽院でピアノ、オルガンを学んでいます。一時音楽院を退学して故郷に戻りましたが2年後に再びパリへ戻り作曲家になる意志を固めてフランス国民音楽協会の設立にはサン=サーンスフォーレと共に加わっています。弟子も多く、後にドビュッシーなどの印象派と対立するグループの作曲家を多く育てています。ショーソンピエルネダンディデュパルクなどフランキストと呼ばれる作曲家たちです。

彼は生涯に1曲だけ交響曲を作曲していますが、ここで用いられた循環形式という1つの主題が複数の楽章にわたって登場するという形式は後の多くの作曲家に影響を与えています。また、オルガニスト出身である為、オルガンのような響きを持つ曲に仕上がっています。

曲は舞曲やスケルツォを持たない3つの楽章から出来ています。但し第2楽章の中間部はワルツ風の3拍子の音楽のため、この第2楽章が緩徐楽章と舞曲楽章を兼ねているという見方もあるようです。

結構渋い曲なのでフランス音楽の華やかさや色彩感を求める方には不向きですが、私は個人的にはこの渋さが好きな曲です。

ジュリーニ指揮フィルハーモニア管弦楽団で、終楽章です。

2011年11月 7日 (月)

今日の音楽 11月7日 交響曲第3番「ポーランド」

チャイコフスキーの交響曲第3番「ポーランド」は1875年11月7日にモスクワで初演されています。

チャイコフスキーの交響曲の中で唯一、長調から始まる交響曲第3番はチャイコフスキー作品の中で唯一5つの楽章を持っているという、マンフレッド交響曲を含めた7つの作品の中でも異色の作品です。位置的にも、ロシアの民族色を前面に出した第1番第2番と、ロシアというローカル色から脱却して内面的な物を表現した4番5番6番との狭間にあたる曲です。

こういう転換期の曲は、ベートーヴェンの「エロイカ」、シューベルトの「未完成」などのように高い評価を得る物もありますが、中途半端な曲という見方をされてしまう曲もあります。どちらかと言えば、この曲は後者にあたり、チャイコフスキーの中でも最も演奏される機会が少ない曲です。

曲全体は舞曲風の雰囲気を持ち、考えようによっては演奏効果の高い曲なのですが、チャイコフスキーという作曲家の交響曲として考えると物足りなさを感じてしまうのかもしれません。第2楽章にワルツ風音楽、第4楽章にスケルツォ、第5楽章がポロネーズという軽い内容の楽章が多く、単純に楽しむには全く問題の無い曲だと思いますし華やかな曲なんですけどね。

標題の「ポーランド」は、ポーランドとは直接係わりが無く、終楽章にポロネーズを使った事から付けられた標題のようです。

ゲルギエフ指揮オランダ放送フィルで終楽章です。

2011年11月 6日 (日)

今日の音楽 11月6日 星条旗よ永遠なれ

1854年11月6日は、マーチ王スーザの誕生日です。海兵隊のトロンボーン奏者を父に持つスーザは幼少の頃から音楽に親しみ13歳でワシントンの海兵隊楽団に入団。5年後に退団しオーケストラやバンドを転々としましたが、1880年に古巣のワシントン海兵隊楽団に指揮者として招かれ「ワシントンポスト」や「雷神」などを発表し、行進曲作曲家の第一人者となりました。

星条旗よ永遠なれは、1896年のクリスマスに作曲されました。1987年にはUSAの国の公式行進曲に制定され、アメリカの愛国心を象徴する曲のひとつになっています。

2011年11月 5日 (土)

今日の音楽 11月5日 交響曲第2番(シューマン)

シューマンの交響曲第2番は、1846年11月5日メンデルスゾーン指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏で初演されています。

この曲は実際には3番目に作曲された曲ですが、2番目の交響曲が後年改訂出版されて第4番となっているため、繰り上がって第2番になっています。

序奏で出てくるトランペットの5度跳躍の動機が全曲の統一的な動機として使用されています。第1主題は、この動機から派生したメロディで第2主題ははっきりしないが第1主題の派生として現れます。比較的おおらかな曲の多いシューマンの交響曲の中では闘争的な雰囲気をもつ楽章です。
第2楽章はスケルツォで、ここでも最後に統一動機が現れます。
第3楽章はロンド形式の緩徐楽章。第4楽章は展開部の無いソナタ形式ですが、コーダが非常に長く、最後はティンパニの連打で劇的に終わっています。第4楽章って、ちょっとメンデルスゾーンの交響曲第4番「イタリア」の第1楽章に似ていませんか?

シューマンの交響曲の中では比較的地味な存在ですが、一番好きな曲というファンも多い曲です。

セル指揮クリーヴランド管弦楽団で第4楽章です。

2011年11月 4日 (金)

今日の音楽 11月4日 交響曲第36番「リンツ」

モーツァルトの交響曲第36番「リンツ」は1783年11月4日にリンツのホーエンシュタイン伯爵の予約演奏会で初演されています。

作曲期間はわずか4日間という短さにもかかわらず、非常に充実した曲となっているのは天才モーツァルトならではですね。
この曲でモーツァルトは初めての試みをしています。第1楽章にゆったりとした序奏を置いた事です。この後、第38番と第39番でも序奏を置いていますが40番、41番は序奏なしなので、ちょっとしたマイブームだったのでしょうか。

第2楽章でも、この時代緩徐楽章では通常は出てこないトランペットとティンパニを登場させています。
第3楽章のメヌエットは、リズミカルな主部と、オーボエとファゴットの二重奏というシンプルなトリオから出来ています。
第4楽章は後期交響曲では41番と並ぶスケールの大きな曲です。

クライバー指揮ウィーン・フィルで第2楽章です。

2011年11月 3日 (木)

今日の音楽 11月3日 交響曲第9番(ショスタコーヴィチ)

ショスタコーヴィチ作曲交響曲第9番は、1945年11月3日にムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルによって初演されています。

この第9交響曲は、ショスタコーヴィチにとっては非常に苦い曲となりました。戦後初めて発表されるシンフォニーと、第9番という番号でもあり、ソ連当局は、ベートーベンの第9のような戦勝を祝う合唱つきの壮大な曲を期待していたようですが、発表されたこの9番は、軽妙洒脱で、初演が好評だったにもかかわらず、政府関係者はスターリンを揶揄するものとして次々と悪評が発表され、ジダーノフ批判の対象ともなってしまいました。

曲は5つの楽章からなり、演奏時間は30分にも満たない短い曲です。7番、8番と第二次大戦を意識する作品に比べると肩の凝らない曲で、この曲がショスタコ^ヴィチの作品中一番好きという人も少なくないようです。

第3楽章から第5楽章で、メイアー指揮カイザースラウテン交響楽団です。

2011年11月 2日 (水)

今日の音楽 11月2日 戦争を知らない子供たち

1946年11月2日は、歌手杉田二郎の誕生日です。

まあ、それ程メジャーな歌手ではありませんが、いわゆる1970年代フォークソングブームの立役者のひとりで、プロとしてソロデビューした後、フォーククルセダーズを解散したはしだのりひこ等とシューベルツを結成して「風」が大ヒット。解散後、森下次郎と共にジローズを結成し、戦争を知らない子供たちを大ヒットさせました。

戦争を知らない子供たちは、作詞が元フォーク・クルセダーズの北山修、作曲は杉田次郎自身で、ベトナム戦争の真っ只中の世相で、代表的な反戦歌として若者に支持されました。

2011年11月 1日 (火)

今日の音楽 11月1日 どらえもんの歌

1931年11月1日は、作曲家菊池俊輔氏の誕生日です。

菊池俊輔は弘前の魚屋の息子として生まれましたが、若いころから映画が大好きで、特に映画音楽に興味を持ち青森の映画館に通っていたそうです。映画音楽をやりたくて映画も音楽も勉強できる日大芸術学部に進学し卒業後プロの映画音楽家になりました。

「八人目の敵」という映画の劇伴でデビューし実写版「黄金バット」や「トラック野郎 望郷一番星」など数多くの映画音楽を手掛け1963年にはNHKの「野菊の墓」でTVドラマデビュー。その後、担当した作品は物凄い量です。

主な物だけでもスゲーと思っちゃいますよ。

アニメでは、タイガーマスク、どかべん、バビル2世、ゲッターロボ、忍者ハットリくん、Dr.スランプアラレちゃん、ドラゴンボール、新天地無用・・・・
特撮では、海底大戦争、ガメラ対大悪獣ギロン、がんばれロボコン、超人バロム1・・・
ドラマでは、キイハンター、なんたって18歳、荒野の素浪人、Gメン75、暴れん坊将軍、赤い衝撃、スチュワーデス物語、不良少女とよばれて、スクール・ウォーズ・・・・
映画では、女囚シリーズ、青春の門自立編・・・

で、ひとつだけ選ぶと「ドラえもん」でしょうね(笑)

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