今日の音楽 11月9日 ピアノ協奏曲第2番(ブラームス)
ブラームス作曲ピアノ協奏曲第2番は、1881年11月9日ブラームス自身のピアノ独奏でブダペストで初演されています。
ブラームスは2曲のピアノ協奏曲を作曲していますが、この第2番は第1番から22年という年月を隔てた作品です。曲自体はカデンツァが無かったり4楽章だったり、第3楽章に至っては独奏チェロが主題を提示したり、とピアノ付きの交響曲などとも呼ばれる長大な曲です。
が、実際はピアノ独奏は技巧的にも非常に難しく、古今のピアノ協奏曲の中でもラフマニノフの第3番と並ぶ難曲のひとつとされています。初演をしたブラームスはそれ程ピアノの技量にすぐれていたのでしょう。
ブラームスが書いた4つの協奏曲の内、ヴァイオリン協奏曲とヴァイオリンとチェロの為の協奏曲はヨアヒムの助言があった事などから普通の形式の協奏曲になったのでしょうが、ピアノはブラームスの得意分野のため独自で作曲する事が出来た事から、従来の形式を逸脱した協奏曲を書くことが出来たのでしょう。
協奏曲としては異例の長さ(50分)なので、独奏者も大変でしょうね。
ルドルフ・ゼルキンのピアノ、セル指揮クリーヴランド管弦楽団で第1楽章前半です。
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