今日の音楽 11月8日 交響曲ニ短調(フランク)
1890年11月8日は、ベルギー生まれの作曲家セザール・フランクの命日です。
11歳の時に一家でパリに移住し、フランクはその後パリ音楽院でピアノ、オルガンを学んでいます。一時音楽院を退学して故郷に戻りましたが2年後に再びパリへ戻り作曲家になる意志を固めてフランス国民音楽協会の設立にはサン=サーンスやフォーレと共に加わっています。弟子も多く、後にドビュッシーなどの印象派と対立するグループの作曲家を多く育てています。ショーソン、ピエルネ、ダンディ、デュパルクなどフランキストと呼ばれる作曲家たちです。
彼は生涯に1曲だけ交響曲を作曲していますが、ここで用いられた循環形式という1つの主題が複数の楽章にわたって登場するという形式は後の多くの作曲家に影響を与えています。また、オルガニスト出身である為、オルガンのような響きを持つ曲に仕上がっています。
曲は舞曲やスケルツォを持たない3つの楽章から出来ています。但し第2楽章の中間部はワルツ風の3拍子の音楽のため、この第2楽章が緩徐楽章と舞曲楽章を兼ねているという見方もあるようです。
結構渋い曲なのでフランス音楽の華やかさや色彩感を求める方には不向きですが、私は個人的にはこの渋さが好きな曲です。
ジュリーニ指揮フィルハーモニア管弦楽団で、終楽章です。
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